SHORT STORY
□GOLD(Episode:SAKAZUKI)
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元帥へと直接繋がる、といっても1度私が受けてから繋ぐべきか否かを判断する。
今回もそのようにする。
『もしもし。こちら海軍元帥サカズキ』
─「赤犬に替わってくれ」─
『あの、まずは用件をおっしゃっていただかなくては繋ぐ事はできません』
─「いいから早くしろ」─
『ですから、』
─「早く替われ」─
向こうの態度に多少腹立たしく感じていると
「…どうした」
『それが、用件もおっしゃらずに赤犬に替われと…まだお名前も伺ってませんのに……』
「わしが聞く」
サカズキに言われれば素直に渡すしかなく、後ろで縮こまり様子を伺う。