短編集
□寂しくて
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「んっ、ふうぅ…あ、あぁ、んっ…」
「うっわー、どろどろ…。」
僕は自分の穴に一本指を入れ、ぐちゅぐちゅとかき混ぜる。お兄ちゃんはそんな僕を見て時々写真を撮ったり、顔をまじまじと見てくる。そのせいでなかなかイくことが出来なくて、もう10分程この状態が続いている。
「中々イかないねぇ…?大丈夫ー?」
「っ……。」
お兄ちゃんが僕の顔を覗きこみ、軽く鼻で笑う。なんだか、今日は意地悪だ。
「見ててあげるから、イきなよ…。」
「ひゃっ、あっ…!?」
そう言ってお兄ちゃんが僕の腰に軽く触れた瞬間、僕の体は波打った。よりによって、触れられた瞬間にイってしまった。
「……まじで?」
「っ〜〜!!」
お兄ちゃんは目をパチパチとさせて、口角を上げていた。びっくりしたまま表情が固まっている様だった。
僕は恥ずかしさが限界に達し、すぐさま布団で顔まで多い隠した。
「夕璃っ……、お前、可愛すぎ。」
「やあっ…!!だめ、見ないでっ!!」
お兄ちゃんは僕が被っている布団を乱暴に剥がし取る。僕は顔を伏せ、自分のモノを隠すように手を被せたが、効果は全然無いようで顎をぐいっと捕まれキスをされた。
「あっ、ん…。」
「っん…。」
角度を変えて、何度も何度も口付ける。必死に息を吸おうとするがすぐに口は塞がれ息が乱れてくる。
「ん…、ひぁああ!!な、に…っ…んあっ!」
突然、下半身に快感が押し寄せた。何かが震える音。それで思い出した。自分のナカにはまだローターが入っていたことを。
「うそっ、なっ…こんな…、ああっ、ふ…うぅ、んっ…!!」
「あー、流石にいきなり強はキツかったかな…?」
お兄ちゃんの手には隠すように握られているローターのリモコン。先程まで弱にセットしたあったものを一気に強にあげていたのだ。
急に強い快感に襲われた僕の体はビクビクと痙攣し、ベッドのシーツを握る手に力が入る。
「っ、やっ…!!やらぁ、ん”っ、んっ…!」
「わっ…。」
僕は耐えきれず、お兄ちゃんに抱きついた。久しぶりの懐かしくて大好きな匂い。いつもならすごく安心する……のたが、今はそれどころではなく、興奮してしまっていた。
「あぁ…、…もう。我慢してたんだけどなぁ。」
お兄ちゃんがそう言った瞬間、視界がぐるっと変わった。押し倒されたのだ。
「あっ…、んっ、お兄ちゃんっ!お兄ちゃんっ……!!」
「…わかったわかった。俺もやばいから…、すぐ挿れるぞ。」
「んっ…!」
入り口にお兄ちゃんのが当てられたと思うと、ぐちゅっと音を立てて一気に入ってくる。久しぶりのお兄ちゃんのモノ。お兄ちゃんを肌で感じられて、嬉しくなる。
「めっちゃ久しぶり…、超気持ちいい…っ。」
「んっ、んっ…!!」
お兄ちゃんのモノはどんどん奥へ入っていき、コツンっと何かに当たる。
「あ”っ…、ひっ、ああぁあんっ!!!」
先程お兄ちゃんによって強に設定されたローター。まだ抜いていなかったのだ。ローターはお兄ちゃんが突いてくる度に奥へ奥へと入っていき、快感がましていく。
「ぁあ、ンっ…ひぁ、あンっ……、あつ、あ!!」
「夕璃…、やばっ…。」
お兄ちゃんは更に腰の動きを速めてくる。ぼくの体は快感に震え、力を入れることさえ困難だった。
「んっ、ん…ぅあ……あぁんっ!ダメ、お兄ちゃんっ…僕もうっ……!!」
「んっ……もうちょい、待ってな…。」
「っ…!!」
お兄ちゃんは僕がイきそうになると、僕のモノの根元をぎゅっと掴みイけないようにした。
「やあぁ…、イきたっ、んんっ…うっ…」
「待って…、久しぶりなんだから…一緒にイこうぜ…、な?」
そう言うと、お兄ちゃんは自分のモノをギリギリまで引き抜くと、奥のイイところまで一気に突き上げた。
それを何度も何度も繰り返される内に僕はイきそうになったが、お兄ちゃんの手によって中々イけないのだ。
「っ……夕璃、出すぞっ…!!」
「ふああっ!?あ、アっ…ああっ、ひっ…あ、あぁあっ…!!」
解放されると同時に僕はイった。イったあとも僕の体はビクビクと痙攣していた。
「はぁ…………。んっ…んんっ…!?」
お兄ちゃんのは抜かれた筈なのに、まだ奥で何か動いている。さっきのローターだ。
「お兄ちゃ…、ローター……っ」
「へ?…あぁ、入れっぱなしか。今取るから。」
お兄ちゃんはそう言うと僕の穴に指を一本入れ、ローターを探り出した。
その際にナカはぐちゅぐちゅとかきまわされる訳で、不覚にも感じていた。
「あっ、…あぁ、んっ……はやくぅ……だしてぇ…。」
「ん……意外と奥まで入っててさ…。っと…、あった…!」
指がローターに触れると、取り出すために少し指を折り曲げた。その時、ローターがゴリッとナカのイイとこに当たった。
「ふぁ、あ…はあぁっ…!」
「おわっ…。」
そして、イってしまった……。恥ずかしくて、顔が一気に熱を持つ。
その後お兄ちゃんは無言でローターを取り出した。
「お前なぁ…、流石に感度良すぎだろ…。」
「う、うるさいなあっ!仕方ないじゃん……、お兄ちゃんがいっぱいするから……」
実際、お兄ちゃんとする度に胸などを開発され、服に擦れただけでピンとたってしまう始末だ。自分でだって、嫌になる。
「それもそうだな。じゃ、とっとと風呂入るか。」
「うん……。」
でも、本気で怒れないのはお兄ちゃんだからなんだろうな…。本当、好きってやんなっちゃうな…。
END