[ブ]お兄さんに恋した妹さん

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「キミ、ホント綺麗だね…見惚れちゃうよ」
『………』
「俺の専属にしたいくらい。」
『せん…ぞく…』
「うん。俺たち”組織”はいろいろ忙しくてね〜癒しも必要かと…だから君に性奴隷になってもらう。でも、キミは他のヤツに渡したくないな〜」



組織って…。あの時の彼を思い出す…あの時のあたしは冷静に物事を考えていたがコイツには異様な空気が流れていて、そうは行かないようだ。薬でもやっているのか?
グッと顔を近づけてきて触れそうになる唇に勢いよく顔を逸らす。



「毎日、抱かれる生活は嫌かい?キミ以外にココに居る女は”そういう事”を望んで来ている女性ばかりだ。自ら望んで来たというのに数日経って…帰りたいって言うヤツが出てきてね。――うるさい女はこうなるんだけど…」
『!?……―――』



テーブルに置かれたPCは監視カメラに切り替わりそこに映っていた数人の女性の中に痛々しい体をした女性がぐったりとしながら男に無理やり抱かれている。その様子にあたしは目を背けてしまった。



「フフ……いいねぇ〜」
『………!?』



ニヤニヤと気持ち悪い表情をしながらPCを眺める男。
身体が恐怖で反応しカチャと手錠が響いた。



「キミの体を見る限り、セックスに対して敏感な体の様だね。」
『!?なんで…』
「寝ている時、キミの体を見させてもらったよ、素晴らしい体つきと…やたら男に遊ばれている跡がちらほら――」
『ッ………』
「キミにぴったりの仕事じゃないか?」
『誰が好き好んでお前なんかに抱かれるか』
「へぇ〜、そうか…じゃあ無理やりでも犯してキミの反応を見るもいいなぁ〜」



ニヤっと笑った男はあたしの下半身に手を這わせてきた。指の圧迫感が襲いかかって来る。
犯される。という恐怖があたしを支配し、抵抗するように足をバタつかせ男の腹を思いっきり蹴ると一瞬悶えた男は人が変わったような目つきになり思いっきりあたしの顔を殴った。



「あまり調子に乗らない方がいい。キミは捕らわれの身なんだよ?殺してもいいんだよ?ココで。――――おい、そいつを殺せ。」



そう言うと、PCのモニターに映し出されている痛々しい女性の腹を抱いていた男は容赦なく刃物でグサりと刺した。
周りにいた女性たちは悲鳴を上げて怯え始める

それを見てしまったあたしは声を上げ様とするが男は挿入していない片方の手で口元を覆われて息が詰まる



『んッ!?―――』
「さあ、こうならない為にも大人しくオレの欲を満たしてくれ」



あたしの目尻から溢れんばかりの涙が滴り、口内には血の味が広がっていった―――。












24
To Be Continued...
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