[ブ]お兄さんと妹さん

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災難だったなぁ、楽しく秀兄とデートだと思ったら爆弾事件ですよ。でも、秀兄は何かと楽しそうな感じだったけど…(呆)


秀兄1人でレストランに入って外の景色を何かと気にして、店員さん困らせたりとか…偶然的にボウヤ達に会うとか…ジョディに会うとか…。









***


『――事件解決したみたい…帰ろう?』
「ああ――」


やっと事件解決し、帰ろうとして入り口に向かうが客に逆らうように戻って行く秀兄に戸惑いながらも後を着いていくと彼は誰かにぶつかったみたいでバランスを崩して床に転倒する彼女を見ると、会いたくもないジョディがいて…



「すみません…。大丈夫ですか?」
「!?―――」
『・・・・。』
「でも、過失の割合は50:50ですよ?…周りの注意を怠っていたキミにも非はある――」
「え、ええ…(シュウ…)」



他人行儀に話す2人だが、意思疎通はできている様に見える。
気にくわない…さっきまで治まっていた嫉妬心が疼いてくる――
あたしは、見せつけるよに秀兄の腕にしがみ付いた。



「!―――」
『―――。』
「ごめんさいね。――(後で連絡するから)」
「…――(ああ。)」
『・・・・・。(気にくわない…)』



まあ、ジョディは秀兄に変装した安室さんを見つけて追っかけてきたってところか…。アンタに安室さんだって教えてやるもんか。









***


ボウヤがデマの情報を流し客を一旦引き寄せたのに気づいた秀兄は、隠れているボウヤの元へ寄り話しかけた。



「なるほど…、商品券か――」
「え…!?」
「スマートな方法とは言えないが、客を避難させる為には止む無しってと言ったとこかな?」
『ヤッホ〜!ボウヤ☆』
「す、昴さんと名前さん…」
「この百貨店の側にある、ていと銀行に用があってね…。それを済ませて銀行を出た時にキミたちを見かけて声を掛けようと追って行ったら事件に巻き込まれてしまったんだよ。」
『――。そうそう!(え?…ウソじゃん。ここは合わせた方がいいのかな)』
「誰だよこの男と姉ちゃん…つか、姉ちゃん美人だな〜!」
「ハハハ、(やっぱり、そうなるよな〜(呆))」
「もう、お父さんったら!!――住んでたアパートが火事になって今、新一の家に仮住まいしてる大学院生の沖矢昴さんと一緒に住んでいる世良真純ちゃんのお姉さんの名前さんよ!」
「あの、探偵小娘の姉ちゃんねぇ〜…(似てないが、すごい美人だぁ〜)―――!?」



何かに気づいたらしい蘭ちゃんのお父さんは目を見開いた。



「い、一緒に暮らしてる〜っ?!」
「そうよ?聞いてなかったの?お父さん…」
『??――』
「!?ってコトは…、”恋人同士”ってことか?!」



先ほどのキラキラとした瞳は一瞬で光をなくし、あたしはその表情にクスッと笑って見せると昴さんの腕に腕を回す――



『ふふっ――実はそうなんです!』
「「ええええ!?!?」」



蘭ちゃんとボウヤは声をあげて驚く。
ん?そんなに驚くことか?
一つ屋根の下で暮らしてるんだよ?こういうコトになるのはおかしなコトでもないはず。



「え、だって!名前さん…あm『蘭ちゃん、違う誤解!!(汗)』」
「え、そうなんですか?――でも、昴さんだったなんて驚きました!」
『ハハハ!やっと昴さんあたしに落ちてくれたんだよ〜。ま、そういうコトだから☆』
「しかも、名前ちゃんからの、アプ…ローチ…」
「お父さんしっかりして!なに落ち込んでるのか知らないけど、名前さんがお父さんに落ちるわけないんだからね!」
『あ、それは大丈夫!ストライクゾーンだよ!』
「えええええッ!?お父さんですよ!?」
『だって、あたし年上好きだから!』
「そ、そうでしたね・・・(いいんだ、こんなオヤジでも(呆))」
「おおおおお!じゃぁ、今度ディナーにでも『あ、昴さん居るので…』――(泣)」
「ハハハ…(2人で行けるわけないじゃない…)」

「―――――。」




昴さんは黙ったまま、口を挟むコトもなく薄っすら微笑んでいる。が、しかし、ボウヤは思考停止している…何故だ??












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