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鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという怪盗キッドから「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が届き、園子と名前はエッグが展示されている大阪へと向かことになった。
『あたしまで来てよかったの?』
「ん?何言ってるのよ!怪盗キッドをまた見たいって言ってたじゃない!名前を誘わずに誰誘うのよ!ニシシ」
『!?……そ、そうだけどさ…(会いたいって思ったけど…いざ、こうなると会いずらいなぁ…。直接会って話せるわけでもないけど…。)』
なんて名前は思いながら…。
先に大阪に到着していた園子と名前は蘭たちの到着を待っていた。
「あ、来た!らーん!ここよここよ!」
「園子!あ!名前も来てたの?」
「名前、姉ちゃん?!」
園子だけだと思っていた蘭一行は名前が居ることに驚いていた。
名前が来ることは黙っていたらしい。
『こんにちは、蘭、小五郎のおじさま。そして――』
コナンの目線に合わせるよにしゃがみ込んでは頭を撫でた。
『コナンくん!元気にしてた?』
「おいやめろよ…(呆)」
と、彼女はウインクすると察したコナンはバツが悪そうに名前を睨んで、名前にしか聞こえない声で呟いた。
「蘭たちにはオレの正体言うなよ…」
『分かってるって』
何やらコソコソしてる2人に蘭は口をはさんだ。
「コナンくん、随分と名前と仲良くなったね!」
「あ、うん…(呆)」
『ふふ、コナンくんあたしが男の人に声かけられて困ってるところ助けてくれた恩人だからね!』
「へぇ〜ガキンチョも中々やるじゃない…ま!キッド様には劣るけど!」
『!?……。コナンくんは子供なのに大人の男の人に立ち向かったんだからすごいよ!ねぇ?』
園子はニヤニヤした表情で名前を見やり、名前は一瞬表情を曇らせるが平然をすぐに保った。
「(名前?……)…あ、うん。」
「ま、ガキンチョの話はいいから、行きましょうか!」
「(園子、テメーな…)…」
園子の父の秘書の西野が運転するリムジンで展示してある鈴木近代美術館に向かった。
その場所に到着すると厳重な警備がなされていて、蘭は目を見開いた。
「すごい警戒ね」
「まさに、アリの入れる隙もねぇって感じだぁ。」
「あったりまえよ〜、相手はあの怪盗キッド様!なんだって彼は――」
「神出鬼没で変幻自在の怪盗紳士。硬い警備もごっつい金庫もその奇術まがい早業でぶち破り、おまけに顔どころか声や性格まで完璧に模写してしまう変装の名人ときとる…フッ…ホンマに面倒くさいヤツを敵に回してしもたのぅ…
――工藤。」
園子の口を割って入ってきたのは、難波の高校生探偵”服部平次”だった。その後ろには幼馴染の”遠山和葉”もいた。
「(服部!?…)――」
「もう、なんで服部くんいつもコナンくんのコト工藤って呼ぶの?!」
「アハハすまんすまん!コイツの目の付け所がよう工藤に似てるんでな〜つい、そない呼んでしまうんや。」
「ほ〜んま!朝から工藤が来る工藤が来るって…、いっぺん、病院で見てもろた方がええんとちゃうの??」
と、遠山和葉は呆れた顔で服部を睨んでいた。
「あれが、西の高校生探偵”服部平次”くん?へぇ〜結構いい男じゃない」
なんて見ているところが違う園子に名前も蘭も呆れて笑い
「ダメダメ!服部くんには幼馴染の和葉ちゃんが居るんだから〜あんな風にケンカしてるけど本当はすっごく仲が良いんだよ!」
『!?……』
そういう蘭の言葉に、名前は快斗と青子を重ね合わせてしまっていた。
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