レジェンド

□交際期間0日婚
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「どうしたの?」

「私、わかったの
どうして紅と
基山君が進展しないのか」

「どーゆーこと??」

「あなたたち10年も友達以上恋人未満
っていうの?そういう関係じゃない?
今さらどうその関係を変えたらいいか
わからないんでしょ??」





夏未が謎を解き明かしたような
眼差しで私をみる
言われてみればそうかもしれない
いつもヒロトの側にいて
友達以上恋人未満という微妙な
関係に満足していたのかもしれない


そしてその居心地のいい関係を
壊したくなかったのかもしれない





「紅に言われて気づいたの
10年も当たり前にしていると
突然変えるの難しいって話
それきっとあなたたちにも言えることよ」

「うーん、そうかもしれない…」





夏未と恋愛トークをして
答えというものがでたのは初めてだった







「やっぱりここは紅から
この10年の扉を開くしかないわ」

「10年の扉って、大げさな
でも、そうだよね
このままじゃ何も変わらないもん」






冷めたコーヒーを飲み干す
決心なんて、ずっと前からできてる
私はヒロトに告白する




この関係が壊れようと
それは仕方のないことだもの
私とヒロトの関係が進むことに
意味があるんだから







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