無印

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重い足取りで向かうのはあの部屋



プロミネンスのバーン様
ダイヤモンドダストのガゼル様
ジェネシスのグラン様がいる場所



私はあの部屋に行くのが本当に憂鬱
むしろあそこに行くのを嫌わない
メンバーなどいるのだろうか…




「失礼いたします」

「やぁ、紅
待っていたよ」





そこで待っていたのはグラン様1人
最悪のパターンだ…





「どうして呼ばれたか、わかってる?」

「申し訳ございません
二度とこんなことがないように…」

「次、は無いって 言ったよね?」

「…申し訳、ございません」





グラン様はゆっくり私に近づき
私の顎をつかんだ
人形のような白い肌と緑の瞳
端正な顔立ちのグラン様が私を見つめる





「お仕置きが必要だね」

「…お許しください」





楽しそうな、しかし冷酷な微笑み





「その顔、そそるね
可愛いよ紅」




お仕置き、という名の行為
愛の無いその行為は私にとっては
苦痛でしかない
だからお仕置き、なんだけど…





「紅、もっとその顔を
見せてよ ねぇ?」

「もうっ…、許してください…」




涙を流しながら、ひたすら耐える
そしてグラン様の気がすんだところで
やっと解放された





「わかってるよね?紅
次はこんなんじゃ済まないよ」

「承知しております
失礼します」






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