無印

□炎+氷=ぬるま湯
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自分でも、こんな関係はよくないと思う
でも、やめようと思ってやめれる
ものでもないし
そもそも私たちにやめるという選択肢が
ないから、このままでいいと思う







「晴矢君」

「風介君」






私はいつもこの2人と共に目覚める
誰も服なんて着てなくて
毎晩のように繰り返される営みの残骸が
そのへんに転がっている






「2人とも、今日は練習でしょ?
早く準備しなよ」






自分の抜け殻を拾いながら
重い腰にムチをうち部屋の片づけと
彼らの支度を始めようとする






「紅」






寝ぼけた晴矢君が私をベッドに
再び引き戻す






「ちょっと晴矢君??
もう朝だよ、はい、早く起きて」

「もうちょっとこうしてようぜ?
なぁ??」

「ダーメ、照美君に怒られるよ?
それに、ちゃんと時間を守るのが
約束でしょ??
それ破ったら私、日本に帰国させられちゃうよ」

「そうだ、早くその手を離せ」

「チッ、てめぇ起きてたのかよ」

「当然だ」

「おはよ、風介君
すぐにご飯の準備するからね
このバカのことお願いね」




晴矢君の腕から抜けて
手早く準備をする
あ、ってかせめて何か着たほう
いいよね??






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