無印

□帝国学園のお姫様
6ページ/6ページ










「それにしても、そっくりだよなー」

「は??なんのことだ源田??」

「佐久間と九条
まさか双子だったなんてなー
苗字違うから最初わかんなかったぜ」





稀に見る大根役者ぶりを発揮してくれた
次郎と源田君のおかげで帝国学園に
九条紅と佐久間次郎双子説が広がった






「これは俺の仮説だがな
九条に女友達ができないのは
佐久間が原因だと思うんだ」

「どういうこと??」

「イケメンでちょーモテモテの俺と
いつも一緒にいる紅が
女から妬まれてるからとでも
言いたいのか?鬼道??」

「まぁ、そういうことだ」

「ってか、こんなに顔似てるのに
普通わかんないかな??」

「まぁ、苗字が違うのは大きいだろうな
それに九条はいつも俺たちと
一緒にいるが佐久間だけは名前で
呼んでいるしな」

「そっかぁ、私が次郎の彼女だって
思われてたんだ…、嬉しい」

「嬉しいのか??」

「嬉しいに決まってるよ
こんなイケメンの彼女になれるなんて」

「俺も紅みたいな彼女なら
大歓迎だぜ」

「なぁ、鬼道
確認だけど、この2人付き合ってないよな」

「あぁ、当人たちは否定している」

「こりゃ、誤解されんのも無理ねぇな」

「全くだ」







その後、鬼道君の読みは当たったようで
今まで女子に話しかけられたことなんて
なかった私は一気に女子に囲まれた
まぁ、その話題のほとんどが
次郎とは本当に双子なのかとか
次郎に彼女はいないのかとか
どうしてサッカー部と仲良いのかとか
だったからしばらく女友達は
いらないと思った







.
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ