無印

□しるし
1ページ/1ページ











あなたは私だけのもの
だから誰にもとられたくない






あなたも私のこと独占していいよ?






誰にも渡さない
俺だけのものって、独占して??







「愛してるよ、明王」

「あぁ、俺も 愛してる」







ベッドの中で何度もつながり
お互いを求めて、果てる








私たちはお互いがお互いの所有者
だからね、ほら、刻んでよ
あなたのものだっていう証を






「痕、付けていい??」

「いいぜ、ほら」

「んんっ」






明王の白い首筋に私の花を咲かせる
いつもいつも、こうして痕つけてるのに
すぐ消えちゃうから
消えちゃわないように強く何個も付ける






「何個つける気だ?」

「いっぱい」






呆れたように鼻で笑う明王
私はね、欲張りだから
あなたをたくさん独占したいの






「んじゃ、俺もいっぱい刻んでやるよ
お前が俺のだってシルシ」

「うん、いっぱいいっぱい付けてね」







首筋に散らされた赤い花は
私達がお互いの物だって証
所有のシルシ、独占のシルシ






.
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ