レジェンド

□一緒にいる理由
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中学の時から一緒にいる彼
高校はバラバラになったけど
卒業後、再会した



「風丸君、昔からサッカー
すごかったもんね」



中学の時に付き合っていた彼は
サッカーの日本代表になっていた



「九条は今は何してるんだ?」

「私は普通の大学生だよ
そっかぁ、なんか風丸君が
一気に遠くに行っちゃった感じが
するなぁ…」




中学の時から彼らはすごかった
私なんて隣に並ぶのもおこがましくて
それでも彼は私を横に置いてくれた





「そんなことないさ
俺はあの頃から何も変わってない
九条のこと好きだって気持ちも
あの頃と変わっていない」

「あのね、私も ずっとずっと
風丸君のこと好きだった
でも、私なんかでいいのか不安で、
風丸君には私よりもっと
素敵な人の方が釣り合うんじゃないかって…」




中学の時から感じていた
劣等感ではないけど、似たもの
風丸君には私よりもっと
いい人がたくさんいる

だから彼とは別の高校を選び
自分から別れを告げた
誰よりも大好きな人だから
私なんかに縛られないでほしかった




「それなら安心した
九条に嫌われたかと思ってたから」

「そんなわけないよ!!
私が、風丸君のこと嫌いに
なるはずがない
大好きだよ…風丸君のこと」

「俺も九条のことが好きだ
別れてからもずっと、好きだった
他のやつを好きになったことはない
だから、もう一度 俺と付き合ってくれないか??」




風丸君からの2回目の告白
答えなんて決まってる
私はあなたが好き、あなたと一緒にいたい




「私で、いいの??」

「当たり前だ、俺には九条じゃないとダメなんだ」

「嬉しい…私も、風丸君と一緒じゃないと、いや」




釣り合う、釣り合わないとか
そんなことは関係ないんだ

私は彼のことが好きで
彼も私のことが好き
一緒にいる理由はそれだけでいい







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