レジェンド

□Sposami
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「だからさ、今の関係やめね??」



明王の発言に言葉が出なかった
つまり別れるってこと??
そうだよね、イタリアに行くってことは
今まで以上にサッカーがんばんないと…
私みたいなのがいたら迷惑だよね




「そう…だよね
私みたいなのいたら
明王、サッカーに集中できないよね」

「あ?何言ってんだ??
あーー、悪い 言い方悪かったよな
だから、結婚して俺とイタリアに
行ってくんねぇかって…話だ」

「結婚??ウソ…でしょ??
私、明王と一緒にいていいの??」

「ったりめーだろ
つか、このタイミングで別れ話とか
ありえねぇから
紅がいるから今の俺がいる
だから、これからも側にいて欲しい」




明王はそう言って指輪を差し出した
私が夢見たプロポーズのシチュエーションだった
高級レストランで、指輪を差し出される
目の前には最愛の人…
しっかり目に焼き付けたいのに
視界がゆがんで、よく見えない




「びっくりしたぁ
別れ話かと思ったらプロポーズだし
指輪出てくるしっ、明王かっこいいし
もうっ…わけわかんない……
私でよかったら、ずっと一緒に
いさせてくださいっ……」

「悪かったって、泣くなよ?な??
せっかくオシャレしてんだろ?
紅ちゃんの可愛い顔が
台無しんなっちゃうぜ??」

「うん…泣かない…お化粧くずれるもん
せっかく時間かけたもん…」



明王は私をあやしながら
私の左手の薬指に指輪をはめた
それがまたサイズがぴったりで
ますます感動した




「私、イタリア語勉強するね」

「あー、俺も勉強しとかねぇとな」

「イタリアといえばピッツァにパスタ
トマトづくしだね」

「…だから迷ってたんだよ
イタリア行くの…」

「そーなの?!
じゃあ、イタリア語勉強と並行して
トマト訓練もしないとね」

「なんだよそれ」






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タイトルはイタリア語で
「Marry me」...結婚して下さい



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