レジェンド

□報われる可能性
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「それならっ!!!
私が、彼女に立候補してもいいですか!?!?」







なんて、言ってしまう始末
風丸先輩も、しゃべった私ですら
驚いて一瞬動きが止まった







「あ、の…いや、その、今のは」







何を言ってるんだろう
必死に言い訳を考えようとしても
どうにもできない
あたふたしていると、風丸先輩は
吹き出したように笑った





「九条みたいな彼女なら大歓迎だよ」





予想外の言葉に再び固まる私
私の頭はずいぶん情報処理能力に欠ける





「でも、俺が九条と
付き合ったら犯罪だろ??
だから、大人になって、同じ気持ちで
いてくれたらまた立候補してくれ 」

「待ってて…くれるんですか??」

「あぁ」






風丸先輩は笑顔で言った
私の片想いが報われる可能性に
一筋の希望がみえた






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