レジェンド

□酔いどれlady
1ページ/5ページ










今日は特別な日
俺の愛する紅の
20回目の誕生日だ




20歳になり飲酒解禁ってことで
初めて飲む酒はいいやつを
飲ませてやろうと思い奮発して
いいワインを買って帰る





「ただいま」

「おかえりなさい!」





紅と暮らし初めて
まだ日は浅いが、ただいまに対して
おかえりという言葉が返ってくるのが
こんなに幸せなものかと頬が緩む





2人でいいレストランに行こうと
提案したが、紅の要望で
家でお祝いすることにした
誕生日のくせに自分のお祝いの
ディナーを自分で作るなんて
女の考えはよくわからない



買ってきたワインを開け
2人で食事をする
いつも通りの光景だが
テーブルに並ぶ料理はレストランにも
引けを取らない素晴らしいできだった




「誕生日おめでとう紅」

「ありがとう次郎」




プレゼントはペンダントにした
前にでかけたときに紅が
じっと見ていたものを覚えていたのだ



喜ぶ彼女の後ろに回ってペンダントを
付けてやると嬉しそうに顔をほころばせた
可愛い、紅の全てが愛しい






.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ