レジェンド

□酔いどれlady
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翌朝、休日なのでアラームは
セットしていなかったが
生活リズムができてしまったようで
いつも通りの時間に目が覚めた



隣ではすやすやと
気持ちよさそうに眠る紅
そういえば昨日の片付けが
まだだったと思い出しダイニングを
片付ける
まだ眠っている彼女を起こさないように
極力音がでないように心がけながら





「紅」





片付けを終えベッドに戻ると
紅はまだ寝ていた
昨日の夜はあんなに大人びて見えたのに
こうして寝てる姿をみると
まだあどけなさが残る



4つしか離れていないのに
やけに子どもっぽかったり
そうかと思えば、大人っぽかったり



眠る彼女の頭を撫でると
んーとうなりながら口角を上げた




飽きずにしばらく頬に触れたり
鼻をつまんでみたりと遊んでいると
さすがに目が覚めたようだ





「おはよう紅
気分はどうだ??」

「次郎…はよ、
すっごく、頭が痛いです…」

「しっかり二日酔いだな
待ってろ、今 水持ってきてやるから」

「…お願いします」





水の入ったコップを準備し
だるそうな彼女を起こし飲ませる
本当に昨日の夜と同一人物なのか
疑いたくなるほどだ






「んんんん、頭いたい、
これが二日酔いってやつかぁ」

「あんだけ飲んで
あんなにヤったらそりゃ
二日酔いにもなる」

「あー、なんか覚えてる
すっごくポカポカしちゃってさ
はぁ、私、飲むと絡むタイプかぁ
これから飲み方気をつけよ…」

「そうだな、ぜひそうしてくれ」





酒飲ますたびにあんなに豹変されたら
たまったもんじゃないからな
まぁでも、たまにはあんな紅も悪くないと
思ったのは本人には秘密






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