レジェンド
□交際期間0日婚
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「そういえばさ」
全てはリュウジ君の一言で始まった
「2人は結婚しないのか?」
「「は?」」
私とヒロトは顔を見合わせた
結婚、という単語が理解できない
わけじゃないが
リュウジ君のいう2人というのが
私達を指しているというのが
わからなかったのだ
「結婚?私とヒロトが?」
「何言ってるんだよ緑川、
そもそも俺たち付き合ってもないのに
な?紅?」
ヒロトの言葉に同意して笑う
私たちは付き合ってるわけじゃない
ただ昔からの付き合いの延長で
こうして一緒に仕事してるだけ
ヒロトの認識はそんなものだろう
でも、あなたは知らない
私の密かな恋心を
私はずっと、ヒロトのことが
好きだったことを
.