無印
□夢でみたこと
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「っていう夢をね、見たわけですよ」
「なんだそれ 変な夢」
夢の中で私を置いていった張本人に
その内容を告げると、笑っていた
「ってか、知ってるか??
人の夢の話をきくほど退屈なことって
無いらしいぜ」
「そうかもしれないけど
次郎にも関係あるんだから
ちゃんと責任とってよね」
「なんで俺??
紅が勝手に夢見ただけだろ」
「そうだけど、次郎のせいで
泣いたんだからね」
「ただの夢だろ??」
「そうだけど!!
おかげで朝起きたら目腫れてて…」
「それで今日はどことなくブスなのか」
「怒るよ?!」
「悪い、冗談だって
紅はいつでも可愛いぜ」
「ハイハイ、自負しております」
笑いとばせるならいいの
ただの夢であってくれるなら
それに越したことはなかったのに…
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