無印

□天使のような悪魔な神様
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「最初、君が声をかけてきたときからね
君のこと気になっていたんだ
可愛い子だなって思った
だから、こうして迎えに来たんだよ」







アフロディは私に言った







おそらく、この試合の前にその言葉を
きいていたら私の心は彼のもとに
動いていただろう







でも、アフロディ…今はあなたが怖い









その美しい見た目、優美なプレーから
放たれるそのすさまじい力の前に
私の仲間たちは倒れていった








あなたが、怖い……








「どうしたの?
そんなに怯えた顔をして
…そうか、神の力を目の当たりにして
驚いているんだね
無理もないね、君が見ていた僕のプレーは
30%の力しか出していなかったもの
これが、僕の、いや僕たちの実力さ
って言っても、これでもまだ半分くらいしか
本気を出していないんだけどね」






こんなにキレイで、眩しくて
天使のような少年が
私には、凶悪な悪魔にみえて仕方ない





お願い、それ以上近づかないで…







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