テディベア

□04.
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_____________翌日、合同鍛錬後。

相変わらずレベルの高いメンバー達と合宿日程をこなした影山はストレッチ、綾芽はその横で水分補給をしていた。

するとそこへ、昨日影山と千鹿谷の間で噂になった星海がやってくる。


「おい」

「?」

「お前俺を見たことあんのか」

「ここに来てから見てます」

「そうじゃねえよ。今までに俺の模擬戦とか任務してるとこ見たことあんのかっつってんの」

「無いっス」『…』


そんな様子を千鹿谷は「(影山また絡まれてる…)」と側で見ていた。


「じゃあもっとビビれよ驚けよ!
初見からずっと「ヘェー!」みたいな顔しやがって!」

「!?」

「大抵のヤツはこの身長の俺をナメた後、俺の実戦を見てビビる!そこまでが一連の流れなんだよ!」

『(…飛雄)』

「ビビってます。けど参考になります」


星海は想像を越える面倒な性格だったが_____________天然の影山には敵わない。


「あ''あ''っ!?」

トップレベルに対し、いたって平常運転な影山。千鹿谷は改めてその図太さなのか根性なのかに驚く。

一方綾芽はここで眉がピクリ。あまりに影山に食ってかかる星海の態度が赦せなかった。しかし、それを止めるタイミングで_____________更に化学反応を起こす人物が現れる。


「フッフ。いやーキモ座ってるねー」

「(宮侑…)」『(宮さん…?)』

「ちなみに飛雄くんはなかなか刺々しい第一印象やったけど_____________実戦は大分おりこうさんよな」


覗き込むような視線。完全に煽っている。




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