番外編

□三代目ご乱心!?
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「いよいよ遠野勢も地方妖怪も帰ってしまいました…」




「っということは今日から奴良組だけで無礼講といきますぞー」




奴良組の妖怪達は今日も今日とて無礼講。鵺を打ち、高嶺がやっと目を覚ました事を祝い、何日も宴会が続く状態だった。




そんな妖怪達を上機嫌で眺めつつ酒を嗜む若頭にカラス天狗が酒を継ぎに来る。




「いや〜リクオ様 やっと…奴良組の最大の敵を打倒しましたな…高嶺嬢もやっとお目覚めになられたし!さすがでございます!!」



「こーなるといよいよでございますぞ?


次は一刻も早い"四代目誕生"で ございますな!!」



今回は、酔ったカラス天狗のそんな一言から始まったのだった。










そのころの"彼女"は…





「高嶺ちゃん!まだ病み上がりなんだからゆっくりしてていいのに、」



『けど、ずっと寝てばかりなのも落ち着かなくて…』



「そう?無理しないでね?」



若菜様と台所で宴会のための料理やらお酒やらの用意に勤しんでいた。彼女の言う通り、目覚めて一週間足らずだが、普段と同じ生活に戻る事でリハビリも兼ねるのではないかと思い立ち、毛倡妓さんにはお休みしてもらって自ら台所へたった。



「お酒きれました〜」



『あ、はーい!』



小妖怪さんたちがベロベロに酔ったままお酒の催促をして再び広間へ戻って行った。



「高嶺ちゃん、お酒お願いね〜」



『はーい!』



私は一升瓶を三本程抱えて、広間へ向かった。













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