番外編

□半妖の苦悩
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リクオくんより、永劫輪廻(仮)は禁止されたので今は紫ちゃんと一緒にもう一度、鵺についてイメトレ中。



紫ちゃんと一緒なら、悪い方には転ばないらしいのでみんなも安心して各々の修行に入った。



リクオくんは攻リクオくんになってイタクさんとハードな修行をしている。




「鵺のもとをたどってみるのはどう?…ケホッ」




『鵺のもと………羽衣狐さん?』




「そう、つまり妖狐と人間でしょ?ケホッケホッ」



『あ!そっか…』



じゃあ私は半妖である晴明の半妖だから…ん?クォーターになるのかな?



けど、魂は葵と晴明の子供の産まれかわりで、先祖返りしてるから……



……だんだん自分のメタ構造っぷりに落ち込んできてしまった。よく今まで気にせず生きてこれたもんだ…。



実は神経ゆらなみなのかもしれない…。



『私は……………半妖の狐の半妖?』



「ここは妖の隠れ里…妖気が強いからきっと高嶺の中の妖怪の部分が表に出るはず…ケホッ」



リクオもそうでしょ?と、紫ちゃんに言われて納得する。確かに、昼だけどこの里に入った瞬間リクオくんは妖怪に変わった。



なら、私の妖怪性(?)も何かしらの刺激を受けているはず…。



『…頑張ってみる』


「その調子よ」



紫ちゃんもいるし…。





だが、そんな考えは甘かったと後に後悔することになる。



















「………何気ぃ散らしてやがるリクオ!」



「っと!すまねぇなイタク。あいつら妙に静かなんで気になってな…」



リクオはイタクとの修行を中断し、やたらと静かな高嶺と紫を気にかけていた。



「紫がついてる」



「そーなんだけどよ…」



このままでは修行に身が入らないと判断したイタクは、自分も気にはなっているので彼女達のもとへリクオと向かった。




「あーっはははははははは!!!!」








「んな、なんだこの笑い声…」



「紫か…?何かあったか…」



彼らは足早に彼女らのもとへ向かった。












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