HQ短編

□第三体育館っ!
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こんにちは!久世 高嶺です。今日は東京へ遠征合宿です。新しいマネージャー、谷地 仁花ちゃんも加わり烏野男子バレー部はより一層賑やかさを増しています。



梟谷グループの強化合宿に招かれた烏野は、強豪校との練習にみんな闘志をたぎらせています。有意義な合宿になりそうですね!



私は谷地さんとバスから降りると荷物を持って割り振られた教室へ急いだ。



荷物を置いて体育館へ急ぐとみんなアップの準備を始めている。



私も谷地さんとドリンクボトルを持って水道へ行こうとしていたら、潔子先輩が颯爽と私達の元へやってきた。



「高嶺ちゃん、ちょっといいかな?」



『?』



潔子先輩に呼ばれて着いていくと、そこには大地先輩と音駒高校の主将、黒尾さんがいた。


「おっ、来たねぇ久世ちゃん」


「仕事中ごめんな久世。悪いんだけど、この合宿中は音駒のマネージャーやってくれないか?谷地さんはまだ入ったばっかりだし、久世がやってくれると助かるんだけど…」


『…私で大丈夫でしょうか?』


「大丈夫よ。高嶺ちゃんはしっかりしてるから」


『うー…、わかりました。精一杯頑張ります!』


「そう言ってくれれると助かるよー久世ちゃん」


音駒高校にはマネージャーがいないから、選手の大切な練習時間を割いて、マネージャーの仕事を選手自ら行わなくてはならない。それに加えて烏野にはマネージャーが3人いるし…大地先輩の言った通り、谷地さんはまだマネージャー始めて日も浅いし、潔子先輩は先輩達(主に田中先輩、西谷先輩)が許さなそうだから、消去法で私が選ばれたのだろう。



潔子先輩が心配そうに(普通の人には分からないレベルで)私を見ている。


『大丈夫ですよ潔子先輩!音駒高校に失礼のないように頑張ります!』


「高嶺ちゃん…(心配なのは仕事じゃないんだけど…)」


「何かされたらすぐ言いに来るんだぞ?」


『?(何かって…?)』


「…おいおい、人聞きわりぃな」



そうして大地先輩と潔子先輩と別れた私は、黒尾さんと音駒のみなさんのもとへ急いだ。



「はいちゅーもーく!この合宿中は烏野マネの久世 高嶺ちゃんが臨時で俺たちのお世話をしてくれる事になった。ちゃーんとお礼言っとけよー」


「うおぉぉぉぉ!まじっすか!?」


『えっと…よろしくお願いします!みなさんのご迷惑にならないように頑張るので、何かあるときは気軽に言ってくださいっ!』


「よろしくなー」



そんなこんなで東京合宿が始まりました。



最初は戸惑ったりもしたけど、前に烏野に遠征に来てくれたメンバーはすぐに覚えられた。あの時はそんなに話したりしなかったけど、みんな気さくに話掛けてくれるので、なんやかんや上手くやれそうです。



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