HQ短編

□Once again!
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ここは埼玉。私達烏野高校は、音駒高校との復縁により梟谷グループの強化合宿に招待された。 強豪揃いの梟谷グループとの練習試合。得られた経験や新技の実践を磨く絶好の機会。


新しいフォーメーションやコンビネーション技を取り入れ、新生烏野としてスタートをきったばかりの私達は、連日様々な課題と向き合っていた。


そんな合宿も折り返し、残す所後3日という今夜に、ある教室で主将会議が行われている。事前に会議があることを知っていたというのに、今日の試合のスコアや分析ノートを私が持ちっぱなしだったことに今気付いてしまった。


『…どうしよう』


「…高嶺ちゃん、どうかした?」


私の呟きが聞こえてしまったらしい清子先輩は、気遣わしげに私の顔色を伺った。


『実はスコアノートを私が持ちっぱなしにしてたみたいで…大地先輩に渡すのを忘れてました。もう主将会議始まっちゃってますよね…?』


「あー…多分。今から行ってさっと渡してこようか?」


『い、いえ!清子先輩に行ってもらうなんて!私が行ってきますよ!』


「そう?じゃあお願いね」


『はい!すぐに戻るので、先に休んでてください!』


分かった、と清子先輩がいうと周りで聞いていたらしい梟谷のマネージャー、雀田さんがじゃあこれも木兎に渡しておいてくれるかな?と頼まれた。


『わかりました!』


「…あ、やっぱり赤葦の方がいいかも。木兎に渡して無くされても困るし…」


『赤葦さんですか?』


「副主将もいるはずだからよろしくね!赤葦わかるよね?」


『はい、梟谷のセッターさんですよね?』


「そうそう!」


よろしくねー!と送り出された私は、ノートを二冊手に持って主将会議が行われているであろう教室を目指した。



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