黒バス短編
□きっと僕たちの話をしている
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元帝光中バスケ部だったキセキの世代達が、月バスの大会に参加するため東京へ集結し、たまたまスポーツジムのプールでばったり鉢合わせた私達は、他愛もない話も織り交ぜながらプールでトレーニングを実施していた。
私も元帝光バスケ部のマネージャーで、今は誠凛のマネージャーをやらせてもらっている。
黄「ねぇねぇ青峰っち!100m自由形で勝負しないっスか?」
青「しねえ」
黄「もー…あれもしないこれもしないばっか!大体ここに来てから一度も泳いでないっスよね?」
青「バカかオメー。泳いだら疲れんじゃねーか」
黄「プールになにしに来たんスか……」
『きっと水着美女の観察しにきたんだよ』
青「おーよく分かったじゃねぇか真白」
黄「青峰っちのえっちー」
紫「ってあれ?向こうにいるの黒ちんと赤ちんじゃない?」
私達が視線を向けると、プールサイドで赤司君と黒子君が仲睦まじく話し込んでいた。
黄「ホントだ。なんか話し込んでるみたいっスね!あの二人だとどんなこと話すんだろう…」
緑「大方バスケの話か中学の頃の話だろう。帝光時代の部活練習はどうだったとか、高校ではこうしているだとかな」
黄「バスケの話かぁ〜。あの二人ならありえるっスね」
黄(赤)「テツヤ……お前のバスケは以前よりも上達したのか?」
すると黄瀬君が突然二人の会話であろうセリフをアテレコし始めた。
黄(黒)「はい。今までのボクとは違います」
黄(赤)「……なるほど。それは楽しみだ」
黄「とか話してるんスかね」
青「なんだよ今の芝居は」
黄「アテレコってやつっス」
緑「お前のコピー能力はバスケにしか使えないことがわかったのだよ」
黄「元からオレのコピーはモノマネじゃないっスよ!じゃあ次は緑間っちがアテレコする番ね」
緑「なぜオレがやらなくてはいけないのだよ」
黄「文句言うんだったらそれなりのアテレコを見せてもらわないと!あと、なんか面白そうだし」
緑「オレは別に面白くない」
黄「まぁまぁ、ちょっとした遊びだから!」
緑「…………」
ということで、みんなで二人の会話をアテレコすることになった。
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