たんぺん!
□下心がなきゃ添い寝なんかしない
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ゾウでの一件が終わり、船長であるルフィとナミ、チョッパー、ブルックはサンジを追う為幾人かを連れてビッグ・マムの所へ行った。……おそらくはカチコミに、行った。
他の麦わらの面子はワノ国へ向かう為の準備をしている、はず。
…と、いうのも私にはそれを知る術がないのだ。何故なら私は今、ハートの海賊団…トラファルガー・ローの船に乗っているからだ。
潮風を受けながら甲板でブスくれていると、隣にいる白クマさんがハラハラした表情で私を伺っている。
『……ねぇ、』
ベ「はっ、はいいいぃぃ!」
『どうして私はこの船に乗っているんだろうか』
ベ「そっそれは、キャプテンが無理やり引きずってきたからでありますっ!!」
『…つか、ビブルカード持ってれば合流できたよね?電伝虫あれば連絡もとれるよね?じゃあ私いる意味なくない?むしろなんでいるの私?』
ベ「そっ…それは……………き、キャプテーン!!!」
だらだらと冷や汗を掻きまくった白クマさんは等々我慢できずにこの船の船長の元へ走って逃げた。
ロ「おい、ベポを苛めるんじゃねえ」
『苛めてないわ質問しただけ』
それに怒ってるのはあの子にじゃない。
そう付け加えるとトラファルガー・ローは目深に被っていた帽子をくいっと上に上げた。帽子のせいで影ができるからか、彼の人相は三割増で極悪人に見える。今もギラギラと私を睨むのをやめない。
ロ「…麦わら屋が俺との同盟を忘れない様お前は俺達とのパイプ役になってもらう」
……まあ、ありえなくはないな。ルフィなら簡単に忘れてしまいそうだ。
ロ「もう一つ確認したい、お前は戦闘要員か?」
『…麦わらの海賊団に闘えない奴はいないよ。幸か不幸か、ね』
ロ「なら、お前も闘える頭数に入れていいんだな」
『何故そんな事を聞くの?』
ロ「パンクハザードでもドレスローザでも、俺はお前が闘っている所を見てねえ」
『…あぁ、なるほどね。それなら心配いらないよ…私が闘っている所は麦わらの誰も見た事ないから』
ロ「……あ?なんだって?」
『見せた事ないの…見せたくないから』
トラファルガー・ローはそれ以上追及してこなかった。
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