封神演義

□私の誤算
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敵の宝貝にやられ、周の兵隊や仙道はみなウイルスに感染していた。超公明の部下である呂岳という男の宝貝にやられた周の軍勢は今、虫の息に等しいだろう。

仙道だけならまだしも、人間に向けての宝貝攻撃がなんとも気に入らない。私は兄弟子に命じられていた事も忘れてうっかり彼らに力を貸してしまったのだった。

『宝貝 紅錫杖(ベニキリク)、このウイルスを浄化して』

紅い錫杖でトンと地面を軽く叩くと、ふわりと風が舞い上がり辺りをどんどん覆っていく。

私の半径100q程は今ので浄化されたはずだ。

私の存在を知らない周の人間は体調不良が改善された事を口々に喜び、沸いていた。

遠目にそれを確認した私は、道士達にバレる前にその場を退散したのだった。

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