色々な松
□悲しみは体に刻み込んで
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「いいからさっさとやれよ」
その言葉から始まる狂って歪んだ関係
望んでいたそれとは全く違って、そこに愛はなかった
「ご、め・・・ちょっ、と・・・待っ・・・」
「うるせぇよ、黙ってやれ」
冷たい視線で睨まれればもう何も言えなくなる
何度目か分からない射精の為にカラ松のそれを口に含む
苦いそれの味はもう慣れてしまってそれを潤滑剤代わりに頭を動かして上下に扱く
時折口の中を窄めればカラ松から吐息が漏れる
それをいい事に裏筋を舌先で押すように舐め、カリの窪みを丁寧に舐め上げた
「っ、は・・・もういい。ケツ出せ」
何も言わずにカラ松の方へ尻を向ける
既に何度か使われたそこからは白い液が漏れ出ていた
「っぐ、はぁ・・・っ!!!」
なんの言葉も無しに奥まで突き付けられる
精液のおかげで痛みはないが余りの圧迫感に呼吸が出来ない
口を開いたまま声にならない声を出して、何とか正気を保とうとしているとギリギリまで抜き出され再び最奥まで突かれる
情けない声と確実な快感に段々と溺れていく
「っ、ん・・・あぁっ!ぁっあっ・・・っん!」
「声出すな。あいつらが起きるだろ」
そういうだけでその腰の動きは止めずにガツガツと食らいつく様に責め立てられる
「ケツ穴締めろよ。そんなんじゃいつまで経ってもいけねぇわ」
「ごっ、め・・・んんっ・・・!!」
下腹部に意識を集中させて締めるもその形がはっきりと感じ取れて余計に快楽が押し寄せる
自身からダラダラと先走りを垂れ流し、だらしなく開いた口からは飲み切れない涎がぽたぽた垂れる
「っんぁ!?ぁぁっあっは、ぁっ」
いきなり角度を変えられ浅いところにある前立腺をガンガンと突かれる
込み上げる射精感に恐怖を感じつつも快楽に勝つ事など出来ず、カラ松から与えられる愛のない快楽をただ受け止める
「っそろそろイくぞ」
「っう、ふぅんっ・・・わ、かった・・・あっ!」
再び最奥へと潜り込んでくるカラ松の自身に息が止まる
焦点の合わない目でぼんやりと空を見た
と同時に奥に広がる温かい感覚
何度も出したとは思えないその圧迫感に顔を歪めた
じゅぶっと卑しい音をたてながら引き抜かれたそれをさっさとしまうと何も言わずにカラ松は出ていった
こちらを見ようともせずに
「っ、ふ・・・うぅ・・・」
虚しい
いつからこうなったんだろうか
自分のせいなのか、相手のせいなのかも分からない
ただただ性処理に使われ心配などあるわけもなく体がボロボロになるまで抱かれ続ける
けれど、もうそれでよかった
体だけでも繋がっていられるのなら・・・
「か、ら・・・まつ・・・っう・・・す、き・・・なのに・・・っぁ、う・・・」
1人声を殺して泣く
それもいつものことで
涙を乱雑に拭い、後片付けを済ませ、先ほどまであんな事があったとは思えないトイレから出た