色々な松
□だって、だって
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びっくりするほどルックスのいい人達が集まるBL制の学校。
それが僕達の通う学校。
その中でもF6と聞けば知らない人達はいない。
そう、それが僕達兄弟。
「・・・あれ、一松兄さん?」
そんな僕達は特に特別な扱いで校内に僕達専用の部屋や、屋上にはプール何かもあるんだけど・・・、その専用部屋に来てみたら一松兄さんがソファで寝てる。
「ふふ、兄さん可愛いなぁ」
他の兄弟がいないその部屋は静まり返っていて、それをいいことに僕は一松兄さんの寝顔を見る。
整った顔、綺麗な紫色の髪が瞼にかかってる。
綺麗な顔なんだからもう少し前髪切ってもいいと思うんだけどなぁ、なんて思いながら一松兄さんの寝顔を写真に収める。
「ん・・・」
シャッター音に反応してか、一松兄さんが身じろいで薄く目を開ける。
「あ、ごめん兄さん、起こしちゃった?」
「大丈夫・・・おはよ、トド松」
目を擦りながら体を起こす。
そんな兄さんも可愛いっ!
にこにこしてる僕を不思議に思ったのか一松兄さんは首を傾げながら僕のことを見る。
「どうしたトド松?」
「ん〜?一松兄さん、可愛いなぁと思って♪」
一松兄さんは目元を赤らめて顔を逸らした。
あぁ、そんな顔しないでよ兄さん
僕だって男なんだよ?
「ねぇ、一松兄さん・・・?こっち、向いて」
なに?なんて言いながら僕の方に振り向いた兄さんの唇にチュ、とキスを落とした。