色松

□手初めに
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・・・こんにちは、松野一松です
最近クソ松・・・あぁ、一応俺の兄弟、松野カラ松ってのがいんだけど、そいつがうざい。
今に始まった事じゃないんだけどうざさ増してほんとに嫌だ。

「一松ううううう!!!!!」

「死ね。」

屋根の上でのんびり遊びにきた友達(野良猫)を膝に乗せて丸くなったその背中を撫でていたら下から聞こえる鬱陶しい声。

おかげで猫逃げたし。
・・・マジ死ね。

「あぁこんなとこにいたのか!」

フッと笑いながらこちらに来るクソ松
露骨に嫌な顔をするが、こいつには効かない。

チッと舌打ちしながら体育座りして視線を逸らした。
さっき逃げてしまった猫が他の猫と楽しそうにじゃれているのが見えて、俺も混ざりたくなった。

「・・・で、何の用なわけ?」

「フッ、一松。
実は今日ビーナスが俺に微笑んでくれてな
おかげで大儲けしたんだ

どこか一緒に行かないか?」


扇子の様に広げられた札束
ニートが持ってる訳ないその金額に驚きを隠せない。
ゆらゆらと目の前で札束を揺らすクソ松
それなら、と俺は口を開いた。







「甘いもん、たらふく食いたい」
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