色松

□寝起きの善し悪し
1ページ/2ページ

1人布団で寝る一松をカラ松が起こしにいく
(一松は寝起きがいい時と悪い時の差が激しい)←この文入れる
寝ぼけた一松がカラ松にちゅー
「からまつ・・・すき・・・」
言った後に抱き着いて静止
その後にガバッと起き上がって顔真っ赤にしながら部屋から出てく
「それは・・・俺の心臓に悪い・・・」



一松は朝誰よりも遅くまで寝ている。
他の兄弟がドタバタと下へ降りていく音ですら起きない。
だから俺は皆が降りてから一松を起こす。

更に加えて一松の寝起きのいい時と悪い時の差は激しい。
いい時は普通に起きて、おはようの一言を言ってくれる。
だが悪い時はおはようどころか殴りかかってくるんだ・・・。

さぁ、今日はどっちだろうか・・・
出来れば機嫌よく起きてほしいんだが・・・


「一松、朝だぞ。そろそろ起きてくれ」

一松の肩をポンポンと叩いて声をかける。
モゾモゾと動いて布団を頭まで深くかぶっただけで起きる気配がない。
まぁ、そんなのはいつもの事で慣れている。
今度は肩をユラユラと揺らしもう1度言葉をかけた。


「一松・・・起きてくれ、もう朝だぞ。」

「ん・・・ーぅ・・・」

小さく唸り声を上げて俺の方にゴロン、と寝返りを打った。
スヤスヤと眠る一松の顔が見える。


「全く・・・。もう朝ご飯の時間だぞ?一松」

顔を覗き込ませて再び声をかけた。

すると少し瞼を持ち上げ焦点を俺の顔に合わせ、ふにゃりと笑った。
その表情にドキッと胸が高鳴り顔が見える赤くなる。
俺の様子を呆けた顔で見てくる一松を見つめ返していると、重心を傾けた一松の唇と俺の唇がぶつかる。


「っ!?い、ちまつ・・・!?」

「からまつ・・・すき・・・・」


へへ、と頬を赤く染めて俺の腰元にギュ、と抱きつく。
あまりに突然の事で俺は動きが止まってしまった。


そのまま一松は再び寝ようとしてるのか、規則正しく吐かれる生暖かい息が丁度股間にかかる。


「っ・・・い、一松!」


少し声を荒らげて名前を呼んだ。
一松はピク、と反応するといきなりガバッと起き上がり俺から離れる。
その顔は真っ赤に染まっていた。


「ぁ・・・お、俺っ、寝ぼ、けてて・・・そ、の・・・っ」


言葉を詰まらせながら必死に弁解をし始める一松にスッと手を伸ばす。
それを避けるように立ち上がり叫びながら部屋を出ていってしまった。


「今の忘れてぇぇぇええっ!!」




ポツン、と部屋に1人残され先程の光景が頭の中でグルグルと回る。

「ぁぁ・・・くそ。俺の心臓に悪い・・・」



俺は熱量の増えたソレをどうする事も出来ずに頭を抱えた。

今日の寝起きはある意味悪かった。












(一松兄さんおはよー・・・って、顔真っ赤!どうしたの?)
(な、なんでもないっ・・・!)
(カラ松に寝起き襲われたの〜?)
(そ、そうじゃないっ!)
(おそ松兄さん、あんま茶化さないの。で?カラ松兄さんは?)
(・・・知らないっ)





→あとがき
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ