色松

□夢
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ここ、どこだ・・・

真っ暗で、何も見えない
上も下も、右も左も、分からない

あぁ、これ夢か・・・
こんな真っ暗な夢、早く覚めて・・・



怖い・・・怖い・・・カラ松・・・っ




『一松』


「・・・っ!!」



声が出なかった。
音が出ないまま口を開け閉めしてるだけ。
目の前にいるカラ松はそんな俺を見もしない。


『もう、無理だ』

『男同士は、兄弟じゃ、もう無理なんだよ。一松』



1番、恐れてた言葉。
1番、聞きたくない言葉。

やめて、お前の口から聞きたくない・・・
離れないで。傍にいて・・・嫌だ、嫌だよ・・・


『ごめんな、一松。

もう、さよならだ・・・・・・ー』



カラ松が、見知らぬ女と腕を組んで歩き去っていく。
俺は動けない。言葉も出ないまま、それを見てるだけ。



・・・あぁ、これが現実なの?

ずっと一緒にいたいなんて
ずっと好きでいてくれるなんて


そんなの、有り得ないの・・・?


こんなに好きなのに
こんなに好きにさせといて


今更・・・、俺から離れるの・・・?


好きだよ・・・愛してるよ・・・
だから、いかないで・・・カラ松・・・ー
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