色々な松
□六つ子は携帯を持つようです
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携帯ショップからにこやかに出てくる5人。
本体代を一括で払い保護シートとケースを5台分払ってもまだレンタル彼女の時に稼いだあのお金は有り余る。
月の料金が5000円程度という事もあって即決したようだ。
「いやー俺達もついにスマホデビュー!!!」
赤いケースをつけた携帯を高々と掲げおそ松は満足そうに笑う。
「まぁ、今まで持ってなかったのがおかしいんだけどね」
一松は嘲笑うようにケケッと笑うも紫に黒猫の柄の入ったケースをこちらも満足そうに見る。
「とりあえず帰ろうか。トド松も帰ってくるだろうし」
チョロ松の言葉に5人は帰路についた。
「ただいまー!今日すんごい混んでさぁ〜疲れちゃったよぉ〜」
トド松が部屋の襖を開けてはぁと溜息をつきながら入ってくる。
ふと顔を上げるとその光景に驚き口をぱくぱくとする。
「え、え、えええええ!?なんで兄さん達スマホ持ってんの!?誰の!?」
「さっき買ってきたんだよ」
おそ松がスマホの設定をポチポチと弄りながら画面から目を逸らさずに答える。
「いやいやいや僕の時は相談もなしにーとか文句言ったくせに!?なんで!?言ってくれないわけ!?」
その言葉をシカトして5人の兄達はスマホを弄る。
「あ、トド松ぅ〜LINE登録しよーぜー」
「僕もー!トッティ僕もー!!」
嬉しそうにスマホを片手にわらわらと集まる兄達に溜息混じりの笑みを浮かべてしょうがないなーとLINEの機能を使って5人分のLINEを登録する。
(これでカラ松の寝顔撮ろ。)
一松はニヤリと笑うとスマホを閉じた。
六つ子達(5人の兄達)はスマホデビューをしたようです。
あとがき