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彼の刹那的な嗜好はいつか身を滅ぼすと思ってた。


呆れるほどに危険なことが大好きで、
やっぱりシリウスは最後のその時まで笑っていた。


『ほんと、馬鹿なやつ…』


そしてそんな恐いくらいに危なっかしいあなたにひどく憧れた私はきっと、もっと馬鹿。


『暫く、お別れだね』


今さらロマンスや愛なんて、可愛らしい台詞を語る柄でもないし。
死後の世界で、なんて端から期待してない。
だって慎重派な私はこれからもっと長生きするだろうし、
それにきっと私は誰かさんと違って真っ直ぐ天国へ行くだろうから。


『バイバイ、シリウス』


でも、心配しないで。
死後の世界で会えなくたって
私、生まれ変わったあなたを必ず見つけられるから。

だから、


『また、来世で会おうよ』


その時には、危なっかしい冒険をまた始めよう。





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