smbr男主長編

□はじめ。
1ページ/3ページ


 沢山の人。初めての出会い。

 それは、僕にとっては2度目のことで。でもやっぱり、僕は怖くてずうっとカービィの隣で黙っていて。

 そんな僕に、声をかけてくれたのは。びくびくするばかりで喋ることさえしなかった弱虫な自分に、優しく話しかけてくれたのは。

 ずっと、ずっと覚えてる。まだ、灰色と優しいいのちの淡い桃色しか、僕の世界の色がなかったあの頃。この先ずっと大好きでいるだろう蒼の色が、確かに僕の世界に根付いた日を。

 ──僕は。ずっと、忘れない。




はじめ。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ