smbr男主長編
□はじめ。
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沢山の人。初めての出会い。
それは、僕にとっては2度目のことで。でもやっぱり、僕は怖くてずうっとカービィの隣で黙っていて。
そんな僕に、声をかけてくれたのは。びくびくするばかりで喋ることさえしなかった弱虫な自分に、優しく話しかけてくれたのは。
ずっと、ずっと覚えてる。まだ、灰色と優しいいのちの淡い桃色しか、僕の世界の色がなかったあの頃。この先ずっと大好きでいるだろう蒼の色が、確かに僕の世界に根付いた日を。
──僕は。ずっと、忘れない。
はじめ。
*