本編編
□ノーマルな話
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ジュノンエリアに抜けると、若い女の子が俺たちに着いてきた。
仲間にしたつもりはなかったのだが、見慣れない、大型の武器を持っていた。戦闘にも慣れているようで、マテリアのことも異様に詳しかった。
「君は、強いんだな。その戦い方はどこで身につけたんだ?それにマテリアのことも知っているな?」
「へへ、そうだろう!アタシそう言われると凄く嬉しいんだ♪」
少女は強いと褒められ、上機嫌でクラウドに飛びつく。
「お、おいおい。」
「へへ、アタシはアンタの事が気に入った。だから、仲間になってやる!」
そうやって、強引に仲間になった。
俺は正直戸惑った。だが、女の子から抱きつかれたり、そんなこと言われる機会滅多になかったから、悪い気はしなかった。
「ねえ、アタシの武器につける、マテリア買ってね。」
「あ、ああ。」
俺も気を良くして、あっさりジュノンではユフィにマテリアを買ってあげたんだ。
だけど、宿屋に入るとエアリスとティファに呼び出され…、外に出て行った
「クラウドさー、わたしがミッドガルでティファのお店に行こうとしたら、女だから、危ないからって、断ったわよね。最初。」
「?」
「なのに、ユフィはあっさり頼もしいとか。簡単にマテリア買ってあげたり!ちょっと嫉妬!」
エアリスにはおもむろに嫉妬をされた。
「ふーん。クラウドは若い子が好みなんだね。私、知らなかった。」
ティファからは、白い目で見られていた。
ユフィはクラウドが呼び出されたので、宿屋のロビーでレッドサーティンを撫でていた。
「ネコちゃん。毛並みいいね。気持ちいい〜。」
「お嬢さん、私はネコではない。」
「じゃあ、ワンちゃん?」
「どちらでもない。」
「ふーん。」
「それよりも、その武器は珍しい。何処かで聞いたことがあるような…。実に興味深い。」
ユフィがレッドと居るとバレットがやって来た。
「おめえーよー。確かに強いが、この旅はよー、結構危険な旅だぜ。なんせ今まで魔晄炉爆破したら、プレートを落とされたし、神羅ビルに浸入して、捕まるし。親御さん心配しないのか。」
「アタシから言わせたらさ、オッさんのが危ない戦い方してる。アンタはムスメいるんだろう。だから、少しは残されるマリンちゃんのこと考えろっての。ま、戦う志があるだけで、うちのオヤジに比べたらマシなんだけどな。」
「オヤジさんも何かと、戦っているのか?まさか神羅?」
「ふん。オッさんには関係ないよーだ。気軽にヒトの話に首突っ込むな。」
「おめえこそ、ヒトの戦い方指図すんな。小娘がエラそーにぃ!」
「アタシはあんたとは違う。持っている志ざしが、誇りが違う!」
「お嬢さん、そうだ。それは忍び…。」
レッドサーティンが話しかけたところで、クラウドが女性二人とやって来たのでユフィの表情がコロッと変わった。
「あ、クラウド〜♪お腹空いたよー、夕飯食べに行こー。」
「なんだ、ありゃ。」
「実に興味深い。」
バレットはコロッと態度を変えるユフィに呆れ、レッドは興味深いと思ったのだった。
その日の晩
女性三人は、はじめて宿屋で同じ部屋で過ごした。なんだかんだと、御飯が、お風呂がと和やかに女の子同士話も盛り上がった。
そこで、唐突にユフィはニヤリと笑みをこぼし、
「ね、エアリスもティファもクラウド好きだろ。」
「な、何よ唐突に!」
ティファは焦る。
「ヘヘッ。アタシは勘はいいんだ。」
「その通りよ。」
エアリスは動揺すらしていない。
自信に満ち溢れていた。
「おおー、エアリスはサラッと認めるの?オトナー。」
「ユフィこそ、もっと女の子らしくしたら?話し方とか。」
エアリスはユフィこそと、つっこむ。
「えー、アタシはアタシより弱い男に言い寄られたくないから、いいんだ。それにアタシらしくなくなる。そしたら、意味ないし。」
「アタシらしいか…。」
エアリスは少しハッとした顔をした。
「ユフィは自分を持ってるのね。」
ティファも少しハッとした表情でユフィを見た。
「でも、一応いざという時は、ね。考えてるよ。」
ユフィはバッグの中から、少しセクシーな下着や可愛らしいミニスカートも見せた。
「やだーー、ユフィ。犯罪よ。やらしい!」
「ちゃんと考えとかないと、いけないから。アタシ。」
「クラウドのこと本気?」
「うーん、どうかな?ううん。でも、本気になったら、2人には、負ける気はしないよ。」
「ふふっ、ユフィは強気ね。でも、ユフィに好きになられたら、楽しそうね。」
「凄いなあ、2人とも。私はそんなアピールなんてムリよ。だって…、旅を続けるのが辛くなるもの。」
「ティファは控えめでも大丈夫だよー。だってー、イチバンの武器があるでしょう!」
「ちょっと!ユフィなによー、もう。」
「へへへ、ティファのおっぱい柔らかい〜。いいなー。」
「ふふ、まあ、せっかくの女三人だし、楽しみましょうよ。こうやって恋バナとか出来るのわたし嬉しいんだ。」
その夜、エアリスはとっても嬉しそうだった。