本編編

□ユフィの部屋
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その朝、目覚めると私のマテリアがなくなっていた。おそらく犯人は・・・。

ヴィンセントは起き上がり、隣のユフィの部屋に入る。

「ユフィ。私のマテリア知らないか?」

しかし、部屋はガランとして留守だった。

今日はユフィはコンドルフォートにシドとバレットと出向いていることを、ヴィンセントは思い出し独り言を呟く。

「留守か…。」

仕方ない、勝手に探させてもらおう。ヴィンセントはユフィの部屋を見回すと、床に落ちている雑誌を拾いあげた。

よく見ると、若い女の子向けのファッション雑誌のようだった。


ふむ、ユフィもファッション誌など読むのだな・・・。こ、これは?

ヴィンセントは怪訝な顔つきで雑誌の表紙を飾る文字を見た。

「は、初体験。だと?」

パラパラと雑誌をめくれば若い女の子たちの赤裸々な体験談が無数に掲載されていた。

「せ、赤裸々過ぎる・・・。」

ヴィンセントは驚きを隠せなかった。同時にユフィはこんなものを読んでるのかということにも、驚きを隠せなかった。

「あれ、ヴィンセント何してんの?女の子の部屋に勝手に入るなんて最低だな!」

突如、ユフィが帰って着たのでヴィンセントは驚いたが、ユフィこそいつもヴィンセントの部屋に無断で入り込み、ベッドに潜り込んで来るのを思い出した。

「ユフィこそ、私の部屋に無断で入って来るじゃないか。」

「アタシはいいの!子供だし。」

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