パロディ

□逃げ恥じパロディ
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ルクレツィア…………
結婚してほしい



ダメ、ダメなの……ごめんなさい。





ハッ…………
ゆ、夢か…………



オメガとカオスが星に還り、
ヴィンセントは寿命を取り戻した。



それから一週間が経った。



ヴィンセントがエッジに戻り、
ジェノバ戦役の仲間と再会。


その後、ヴィンセントはWROに
引き続き協力をすることとなり、
カームからエッジに引っ越して来た。


その初日から、毎夜、
ヴィンセントは棺桶で眠っていた時のように悪夢を見続けた。

決まって内容はルクレツィアにフラれた場面ばかり。


(これでは、昔とあまり変わらないな)


今回の事で過去とは決別した。
そう思っていたのだが、
現実は甘くはなかった。


職場でも寝不足の顔を見せるので
シャルアに心配される。


「ここんところ、浮かない顔してるね
まさか、また過去を引きずっているのかい?」


「そのようなつもりはないのだが…
くりかえし昔の夢を見る。」


「それは、きっとまだ何か
引っかかっているからじなないか?
やはり、忘れられないのか?


シャルアにそう聞かれたが、少しの違和感を感じた。」


「いや、そうではない。
それは、わかるのだ。」


「じゃあ、もう少し自分を生きたら?

シェルクはあれから、同年代の子たちと遊ぶようになって楽しんでいる。


あんたも見習ったら?」


そうは言われても、何を具体的に
どうやれば良いのかヴィンセントには
ピンと来なかった。


「そんな事も聞く?
それは、自分で考えることだよ。
仕事以外でも生き甲斐とかさ、新しい趣味とか、恋人とかさ、そういうのないと。」


仕事が終わると、ヴィンセントは
セブンスヘブンへ行く。
かつての仲間たちと、一緒に一杯やる
それが、唯一楽しみな時間だった。


ティファが出迎えてくれて、
いろいろ、話しかけてくれる。
それから、程なくクラウドが隣に座って晩飯となっていた。

と言っても、寿命を取り戻したばかりのヴィンセントは、食にはほとんど無頓着。
いつもワインとつまみ程度で終えるのだった。


それよりも、クラウドと仕事についてなど、談義する事の方が有意義に感じていた。


ティファとヴィンセントの会話

「いらっしゃい。ヴィンセント。

いつもの様に、ワインだけ?
食事はいらないの?」

「ああ」

「カオスが去っても不老不死の時とあまり変わらないのね。」

「いや、昔に比べたら少しは減るような気はする。だが、忙しいと気づくと食事は忘れている。」


「それは、本当に不老不死のままなんじゃないか?」


横に座ったクラウドが口を挟む

「いや、そうでもない。
昔よりも睡眠も取れている。
悪夢は見てしまうのだがな…」


「そっかー、なかなか
上手くいかないものね。」





「話しは変わるけど、報告?があるわ。
バレットの事業も安定してきて、マリンとデンゼル引き取ることになったのよ。」


「そうか。」


「そう、これでマリンを学校もいい所にだって入れてやれるって、バレット喜んでたわ。


それからね、ここも2人になるから、
そのタイミングで、私達も結婚するの!」


「それはおめでたい。
もう一本お祝いに貰っておこうか。
家で飲むからボトルでそのまま貰おう。」


「さすが、男前ねー。ありがとうございます。

そんなに気前いい男ってわかれば、WROの女性社員も放っておかないでしょ?もっと自分を出したら?」


「そうだよ、元タークスだからな。
出会いくらいあるだろよ。」


「いや、そういうのは面倒だ。


「お前も面倒くさがりやだな。
本当は寂しがりやのくせにな。」


「そうよね。
あの旅では、なんだかんだで
いつもユフィと居たじゃない。」


「そうだよな。
側から見りゃ、付き合ってるようにも見えたぜ。」

「フッ・・・誤解だな。
確かによくユフィは俺に構ってくれてはいたが、向こうもそのような対象ではないだろう……」


「じゃあ、どんな存在だよ?」


「私にとっては、妹というか、娘?
そんなところかな。年齢的にも。」


「お前ってやつは…
普通は妹も娘も自分から、いい年のおじさんには絡まないと思うぞ。」


「そうよね。ちょっと奇妙な関係ね。
あ、姪っ子なら案外あるのかな?
そういうの。


「そんな冗談も笑えないぞ。
さて、そろそろ帰るかな。」



ここでは、誰かと話すことができていても、クラウドも大切な人が居て、最後はそこへ戻っていく。

そして、またヴィンセントはひとりに部屋に帰ることになる。


部屋に戻ると孤独を感じる。


過去の事にケリをつける前は、その日暮らしに生きていたし、そのような気持ちはなかった。

いや、過去を思い出し苦しむことばかりにしか見ていなかったので気がつけなっただけなのか?
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