本編編
□ノーマルな話
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俺たちはセフィロスを追い、ミッドガルを抜け、カームへとたどり着いた。
なんでも屋として、俺とは正反対の熱い男、バレットに雇われたのが運のツキだった。
魔晄炉爆破のミッションを経て、面倒見のいい幼馴染のティファに再会。
そして、神羅本社では謎の生き物、レッドサーティンの協力を得て、古代種であるエアリスを救出できた。
エアリスは、神羅に追われている割には、いつも女性らしく明るく前向きだ。
その古代種のエアリスとセフィロスとの関係性まではわからないが、セフィロスは生きていて、約束の地を探していることもわかった。
それは、この星をも滅ぼそうとしている。今こそ決着をつけなければいけない。
「とんでもねーことに、なっちまったな。」
「ほんとよね。」
カームの宿屋の一室のソファに向かい合わせて座ってバレットとティファが話していた。
ベッドに座るエアリスもウンウンと頷きながら言葉を発する。
「ほんと。クラウドと出会ってそんなに時間は経ってないのに、ここまで盛りだくさんだったね。」
「俺も思う。よくわからないが、俺たちはなんか、そういう運命だったのかなと。」
クラウドは扉に寄りかかり、腕を組み、顔をうつむけてから言った。
「おいおい!男同士で運命てのは気持ちわるいぜー。」
「あら、でもバレットが雇ったのよね。」
ティファは少しバレットをからかいながら、言いクラウドを見る。
「そうだな。本当にそこから始まってるようだ。とにかく、みんなチカラを貸してくれ。」
「まあ、いいけどよ。オレ雇われてるなら給料欲しいぜ。ま、マリンの未来のためだから、そこは目を瞑る!」
レッドは人間たちの会話を聞きながら、ただただ「実に興味深い」を繰り返すだけだった。