長編 〜本当の君を教えて〜
□3話
2ページ/2ページ
次の日
初めての実行委員の集まり
廊下を歩くと
いろんな人が声をかけてくれるけど
正直ちょっとめんどくさい
だけど嫌われたくないから
そうやって生きてきたわけで
いつも通り笑顔を作る
隣で苦笑いしてる中田さん
委員会の部屋に1番乗りで到着してしまい
部屋には中田さんと2人だけ
花「人気すごいね」
「ありがたいことにね」
花「若月さんも人気みたいだし」
「若はイケメンだからね〜♪
それよりさ、名前で呼んでいい?」
花「別に大丈夫だけど」
「ありがと〜
私のとこも夢華でいいから」
花「……それはやめとく」
目も合わせず、苦笑いで言う
「そっか、そうだよね」
私たちと距離が近づいても
中田さんたちに得はないし
むしろ損しかないもんね
空気が重くなって
みんなが来るまで会話はなかった