リクエスト2

□もっと頼って
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あぁ、つらい

ダメだ、全然頭に入んないや……


玲「若、サビ前なんだけど…
ちょ、大丈夫⁈」



玲香の驚いた声

すぐ近くから聞こえたはずなのに
すごく遠くに感じて



あれ⁇ なんか玲香どんどん遠のいてく



玲「わか⁈」




はは、玲香めっちゃびっくりしてる

なんて呑気に思ってる間に
私の体は傾いていて


遠のく意識の中で
床に打ち付けた体の痛みを感じた




玲「誰か手伝って!」


みんなが慌ててる

申し訳ない、立ち上がらなきゃ



そう思っていたはずなのに

気付いた時には
ふかふかの布団の感触があった


手も握られている

ふと見ると玲香が手を握ったまま寝ていた



まだボーッとした頭でも
その寝顔が可愛いことは認識できて
頭を撫でた



玲「ん……、わか⁇」


起こしちゃったかぁ



眠そうに目を擦りながら体を起こした玲香

かと思えば
その表情は少し怒ってるみたい



玲「ばか! 熱あるならちゃんと言ってよ!」


若「ごめんごめん」


玲「若のことだから心配かけたくないとか
思ってたんだろうけどさぁ」



苦笑いしかできないでいると
玲香は複雑な表情で言った


玲「風邪の時くらい心配させてよ」
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