長編 〜本当の君を教えて〜

□6話
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「家すごかったね」


若「うん、びっくりした」


「でもなんか知られたくなさそうだった」


若「早く帰ってって感じだったね」



あの家に住んでることを
知られたくない理由なんて分からないし
深入りするつもりもない



「明日何時に出よっか?」


若「早めに出なきゃね」


夢華も深入りする気はないから
その話題はすぐに終わった

最寄りの駅に着く頃には
お互い1日の疲れが出て来てるから
会話なんて無い

ただ、その空気すら心地いいのは
隣にいるのが夢華だから


若「付き合わせてごめんね」


「ううん、楽しかったよ」


じゃあ、そう言って別れようとした時



「家寄ってきなよ」


振り向くと夢華は優しい顔をしてた

学校では見せない顔に安心する


若「…ありがと」



なんで分かっちゃうんだろう

夢華はいつだって気付いてくれる
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