囚人の憂鬱

□俺男ですけど!?
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世間で俺は"金狼の殺人鬼"と呼ばれてた。
ただ、無闇に殺すのでは無く依頼を受けた時にしか動かない。
まぁ人殺しに変わりないけどな……


そんな俺も、遂にお縄となった。
目的地のビルに忍び込み、ターゲットを見つけた瞬間周りを警官に囲まれていた。
その時思った、依頼者自体偽物だと。

だが、不思議と抵抗する気は無かった。
元々この仕事自体ダルかったし辞めたいと思っていた。
だからこの機会を逃すまいと思っていた。




その結果、俺は難航愉楽の"難波刑務所"に送られる事になった。

正直刑務所なんて何処でも良かった。
ただ、静かに生きていけるなら……























一「No.44、今日からテメェは俺の監視下だ。
良いか、逃げよう等と思うなよ。」


俺の看守は…………糞デカイゴリラだった。























































一「テメェは、13舎13房だ。」


お出迎えの後、何故かゲンコツを喰らいそのまま刑務所内を移動している。


『あの〜……俺の事は知ってるんですよね?
だったら、房は俺個人の方が…』


すると、一は鬱陶しそうにキラーを見た。


一「テメェが殺人鬼だろうが知った事か。
13房にいる奴等は、殺そうとしても死なんから問題ない。」


と言って、また前を向き始めた。

……看守にこんだけ言われる囚人って汗












暫く歩くと、"13舎13房"と書かれた扉が出てきた。


一「着いたぞ。」


『あ、はい。』


……しかし、返事をしたものの中々扉を開けようとしない一。


『…………開けないんですか?』


一「……気力使うんだ、少し待ってろ。」


いやいや、開けるだけで気力使うって何??

そうしてやっと扉を開ける一。
ゆっくりと扉が開き、中を覗くと……





















ジューゴ「お、ハジメが来たぞ。」


ウノ「おいハジメ、新しく来る囚人って女の子か!?」


ニコ「女の子なら、可愛いお洋服着てるかな????」キラキラ


ロック「腹減った〜……」













何とも個性的な面々がいた。
成程、気力を使うというのはこういう事か。



一「テメェらうるせぇんだよ! ちったぁ静かにしろ、ほらテメェも中に入れ!」


半ば強引に引っ張られ、4人の前に投げられた。
つぅか、投げるって無くない????

ほら見ろ、4人の視線を一気に浴びて…………って、もういねぇ。












ジューゴ「何だよ、男じゃねぇか。」


ウノ「うわぁぁぁ、またむさ苦しくなるのかよ!」


ニコ「まぁまぁウノ君、落ち着いて。」


ロック「腹減った………」











『うん、取り敢えず自己主張抑えようか。』


生まれて初めてウザイと思った瞬間だった。
 

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