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□逆転生活2[一護]
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俺は一護に今までの成り行きを話した。
「簡単に言うと西園寺と入れ替わるはずだったのに、恋次がヘマして俺と入れ替わった…つう事か。」
[…うるせぇよ。]
「それよりどうすんだよ?俺は瀞霊廷の事なんかそんなに詳しくねぇし、白哉にバレて一緒に千本桜食らうのだけは勘弁だからな。」
[…怖ぇ事言うなよ。まずは…解決しねぇと思うが十二番隊に行ってみるか。]
俺と一護は十二番隊の阿近さんに会いに行った。
「…阿散井…お前、救いようがねぇくらいドジだな…。」
阿近さんが深いため息を付きながら言った。
[…そうッスね]
ガックリと肩を落とした恋次を見た一護は苦笑いをしながら恋次の肩を叩いた。
「それはそうと、阿近さん今すぐ元に戻んないんッスか?」
「時間が立つと戻ると思うが…いつ戻るかは俺にもわからねぇ…。黒崎、悪いが当分阿散井のままで過ごしてくれ。」
「このままって…バレたらまずいんじゃないッスか?」
「そん時はそん時になったら考えればいい。元はと言えば阿散井がヘマしたせいで巻き込まれたんだ。黒崎には非はねぇ。」
ますます落ち込んだ恋次に
「しょうがねぇな…。恋次、お前の目的は西園寺に気がある男がいたら諦めさせればいい訳だろ?」
[まぁ…そう、だな。]
「んじゃ俺がそいつらが来たらガツンと言ってやるよ。」
俺の提案に阿近さんが
「おぉ!!解決したじゃねぇか。んじゃ黒崎頼んだぞ。俺は忙しいからさっさと行った行った。」
って…………追い出された。
[そうと決まれば早速菜桜のとこに行くぞ!!おら!!一護さっさと歩け!!]
「さっきまで落ち込んでた奴が言うなよ…。」
恋次に連れられ一護は六番隊に行った。
『あっ恋次、黒崎君との用事は済んだの?』
「え?…あ、あぁ…。」
菜桜を目の前にすると何て話したらいいかわからず素っ気ない態度になってしまう。
『…そう…。ねぇ私今日は定時で上がれそうなんだけど…恋次は仕事終わった?』
「えーーっと…」
一護が恋次に助けを求めていた。
[…朽木隊長……いや、び、白哉がいねぇから…いいんじゃね?]
「おぉ…そうだな…んじゃ終わりだな。」
『………そう、っか。』
ヤバイ…。かなり疑いの目で見ている。
『んじゃ恋次。一緒にご飯食べ行こ?』
「そうだな…んじゃ一護も…」
[おぉ!!俺も行く!!]
一護とは言え二人きりで飯食なんて絶対ぇ嫌だ。恋次は行く気満々で話に混ざって来た。
『え?黒崎君…今日現世に帰るんじゃなかったの?』
[え…]
「ヤベ!!忘れてた!!」
『…何で恋次が驚くの?』
「い、いや…」
一護は自分が恋次だという事を忘れてしまい、つい驚いてしまった。
[ちょっと恋次…いいか?]
恋次は一護を呼び出し胸ぐらを掴んだ。
[おい一護!!お前何で今日現世に帰んだよ!!]
「俺に言うなよ…。俺はジイさんに呼ばれてここに来たんだ。普通用が済んだらさっさと帰るだろうが…。」
[んじゃ用が終わったら俺んとこに来ないでさっさと帰ればいいんだろうが!!]
「何だよ。折角恋次の顔見てから帰ろうと思って来てやったのによ。」
[それが余計だっつってんだ!!]
「はぁ?元はと言えば恋次がヘマするから俺に迷惑かかってんだからな。」
[んだと?一護お前がノックもしねぇで入ってくっから悪ぃんだろが!!]
「誰のせいだって?」
[お前だよ!!]
『恋次!!黒崎君!!…話は終わったの?』
なかなか戻ってこない二人にしびれを切らした菜桜がヒートアップした二人の間に入り、眉間に皺を寄せた顔で腕組みして立っていた。
[「 は、はい…。 」]
菜桜の迫力に負けた二人はこれ以上揉め事はやめようと子犬のようにシュンとした。