長編
□第五話
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数日後、火影様のサポートもあって少し早く退院できることになった。
荷物をまとめて一息着いたとき扉が数回ノックされた。
返事をすると、入ってきたのは銀髪の男性。年、近そう。
顔はほとんど見えなくてちょっと怪しいけど…
『えー、と?』
「ん?」
『え?』
待って待って、誰?
もしかして里で有名な人とか?
いやでもちょっと暗部っぽいし…
暗部っぽいって言っても私が知ってるのって何年前のことよ……。
私、ホント、完全に遅れてる。この里に。
『あのー、どちら様で?』
そう聞けば?を浮かべてから答えた。
「あれ、火影様から聞いてない? ま、とりあえず…俺ははたけカカシ。
君の家が見つかるまで、一週間くらい家で引き取ることになったんだよ…
あんま広い家じゃないし、年頃の女の子が初対面の男と同棲なんて嫌かもしれないけど…」
『あ、いえ! 私が前住んでた家はきっと虫の住みかになってると思うので、助かります。よろしくお願いします。えと、一ノ瀬ルイです。』
うん、7年も経てばね、そりゃ家も荒れるよ。
空き巣とか入ってそうだなぁ。
盗めるものなんてなかっただろうけど…
私は火影様が下さった荷物(荷物と言ってもバック一個分くらい)をもってカカシさんのあとについた。
「それ、持つよ」
『いえいえ! 大丈夫です。居候させていただくのに荷物を持たせるのは……』
「いいから、いいから」
カカシさんはそう言って私の荷物をとった。
『うう、ありがとうございます。』
私もそんなに弱くないと思うんだけどなぁ。
ていうか、人との交流が少なすぎたのか、私若干コミュ症に……
いや、大丈夫。大丈夫。
絶対平気だ。
うん。
、