ハイキュー!!
□第2話
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今年の男バレ新一年生は、金田一や国見ちゃんを含め北川第一出身者が多かった。
自分と同じ出身の後輩がうちの男バレに入ってくれるのはうれしい。
別に私は男バレのマネージャーでもなんでもないんだけどね。
私は、男バレに届いた入部届けを見ながら心の中で思っていた。
私は高校では部活に入らなかった。高校生になってから日本代表のレギュラーに抜擢されたから。
まぁ…部活には入っていないとはいえ、ほぼ男バレのマネージャー的存在になっているような気がするんだけど。
合宿や遠征にも付き添ってるし。
私も皆と一緒にバレーできるからいいんだけどさっ。
今年のGWは楽しくなりそう……
とか考えていると、誰かの足音が聞こえてきた。
「お前、この場所本当に好きだよな」
私の前に現れたのはマッキーだった。
『何してんの?今、授業中だよ。』
「お前に言われたくねぇよ」
そうダルそうに言いながら、マッキーは私の横に座る。
『どうやって抜け出してきたの?』
「先生が黒板の方向いたときに、な」
『さすが……』
マッキーはドヤ顔でピースサインをしてくる。
「今年も結構入ったな」
私の手元にあった入部届けをパラパラと捲りながら言う。
『今年は賑やかになりそうだね』
「今年も世話になるわ」
マッキーが私の方に拳を突き出して言う。
申し訳なさそうに言ってはいるが、顔はニヤニヤしている。私が断らないことを知ってて言うんだから……本当、わかりやすい。
『まかせて』
私もマッキーの拳に、自身の拳をコツンとぶつけて言う。
それからしばらくして、終礼のチャイムがなった。
次は昼休みなので、椅子の引く音や生徒のバタバタ走っている音、騒ぎ声がここまで聞こえてくる。
「腹減った。教室戻ろうぜ」
先に立ち上がったマッキーが、私に手を差し伸べながら言う。
私はその手を握り立ち上がって、2人て屋上を後にした。