ハイキュー!!

□第3話
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月曜日の放課後。青城の男バレは毎週月曜日をオフにしているので、私はお馴染み3年生4人組と教室に集まっていた。






「そういゃあ、1年生達がお前に会いたいとか言ってたぜ」


「あぁ、俺も聞かれたわ。普段どんな感じなんですかってな」



マッキーと松つんが思い出したようにいう。




私が日本代表のレギュラーメンバーであることは、学内だけてなく日本全体が周知のことであり、公式試合にも出てるから尚更知名度はあると思う。

新年度になる度、私のクラスの前にはいつも私を一目見ようと1年生達が集まってくる。


毎年のことなので、適当にあしらっておいてと言っておいた。マッキー達も毎年のことだから慣れてるみたいだし。




「花は俺より人気なんだもん。及川さんショックだよ」


徹がお得意の言い回しで嘆いているが、いつものことなので誰も触れずにスルー。



「最近、皆俺に対する扱い酷くない?俺キャプテンだよね?」


「これ、今年のGW合宿の予定表。去年と変わんねぇけど一応目通しておけよ」



徹の言葉を無視して、岩ちゃんが合宿の予定表を渡してくれる。





今年で2回目のGW合宿。1年生のときは、日本代表の合宿と被っちゃったから参加出来なかったけど、今年も連絡はないから大丈夫そう。


他の部活もGW合宿を行っていて、彼らは基本、学校に泊まっている。男バレは強豪校ということもあり、学校側から学校近くの市民体育館を貸し切って合宿を行うことを許可されている。


そこで私は主にマネージャー業務を行う。
男バレにはマネージャーがいないため、サポートをして欲しいとのことで、食事だけでも頼むと2年生のとき溝口クンから直々に懇願された。
それ以外の時間は、私も練習に参加したり日本代表として培ってきたバレーの基礎を1年生に教えたりする。

私はこの教えている時間が好きだったりする。




「今年も世話になるわ」


そんなことを考えていると、岩ちゃんが真面目な顔で私の目を見て言ってきた。



誰かさんとは大違い。私はそう思いながらその張本人の方をチラッと見ると、案の定ニヤニヤしている。何にニヤついているのか……




岩ちゃんの言葉に松つんと徹も改まって「頼むな」と言う。



こんな真剣に言われるとなんか恥ずかしい。




『今年こそ、打倒白鳥沢だからね』



私がこう言うと、皆は目の色を変えた が、すぐに頼もしい笑みを浮かべて

「「 おう / あぁ 」」


と力強く返してくれた。



「今年は牛若ちゃんをギャフンと言わせてやるんだから」と徹が勢いよく言う。


「今回ばかりは同意見だ」と珍しく便乗する岩ちゃん。


「だな」と松つん。


「そのためにサポート、よろしくな。花」とマッキーが言う。




『もちろん!』

私は皆の言葉に応えるように笑顔で言った。


皆のためならなんだってするよ。それが私の役目だから。



それに…………












私達が白鳥沢に勝てるチャンスは、もう今年だけだから。

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