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□自慢の彼女
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え?
これは何かの冗談でしょうか?
それとも夢を見てるのやら
いたたっ
頬をつねったら痛かった…
え?え?
じゃこれ現実ですか?
「自分の頬っぺたつねってどうしたの?ほら頬っぺた赤くなってるよ、可愛い名無しの顔が台無しじゃないか」
赤く染まった頬を手でスリスリしてるハンジさん
「うわぁお!何これ!名無しは頬っぺたもスベスベで可愛い!」
「あ、有難うございます……じゃなくて!」
思い出せ思い出せ
何故こうなった?
エルヴィン団長から頼まれた書類をハンジさんに届けに来て
そう、部屋に届けに来た所までは良い…
届けに来た私を
笑顔で出迎えてくれて
そうだ…
「ハンジさん…先程は何故…その、あの…」
「ん?何で私が名無しにキスしたかって?」
笑顔で出迎えてくれたハンジさんは
私にキスをしたのだ。
「…私達は女同士ですし、ハンジさんが何故そういう行為をしたのかが分からなくて」
「分からないの?」
キスする意味
「好きだからだよ、じゃなきゃしないさ」
「えっ」
「いつも名無しが私の所に来る度に思ってた事だよ、今日こそは今日こそは!って。悪い虫がつく前に私のモノにしたくてね〜……ダメだった?」
シュンとした犬のような可愛い表情
ドキリとしてしまった。
「で、でも私…女の人とお付き合いした事なくて…」
「大丈夫だよぉ〜私だって初めてなんだから、ゆっくり恋人みたいな事したらいいんじゃないかな?」
キラキラした瞳で見てくるものだから
断れなくて受け入れた
その日からハンジさんとは恋人同士
正直言うとハンジさんはカッコいい、女性なのが惜しいくらいに。
私も一緒にいて自分の気持ちにも気付けた。
男とか女だとか関係無しに…
「聞いてよ名無し!リヴァイが私達の事バカップルって言うんだよ〜」
「兵長が言ってる事間違ってないじゃないですか」
「ありゃ?…そーだね!私達はバカップルって言われる程愛し合ってるんだもんね〜へっへーんだ!リヴァイ!羨ましいだろう!」
強くてカッコよくて
でも可愛い所もあって
自慢の彼女です。
fin.