メイン

□自慢の彼女
1ページ/1ページ





え?

これは何かの冗談でしょうか?
それとも夢を見てるのやら

いたたっ

頬をつねったら痛かった…
え?え?
じゃこれ現実ですか?




「自分の頬っぺたつねってどうしたの?ほら頬っぺた赤くなってるよ、可愛い名無しの顔が台無しじゃないか」


赤く染まった頬を手でスリスリしてるハンジさん

「うわぁお!何これ!名無しは頬っぺたもスベスベで可愛い!」

「あ、有難うございます……じゃなくて!」


思い出せ思い出せ
何故こうなった?

エルヴィン団長から頼まれた書類をハンジさんに届けに来て

そう、部屋に届けに来た所までは良い…


届けに来た私を

笑顔で出迎えてくれて

そうだ…



「ハンジさん…先程は何故…その、あの…」

「ん?何で私が名無しにキスしたかって?」


笑顔で出迎えてくれたハンジさんは
私にキスをしたのだ。


「…私達は女同士ですし、ハンジさんが何故そういう行為をしたのかが分からなくて」


「分からないの?」




キスする意味



「好きだからだよ、じゃなきゃしないさ」


「えっ」


「いつも名無しが私の所に来る度に思ってた事だよ、今日こそは今日こそは!って。悪い虫がつく前に私のモノにしたくてね〜……ダメだった?」


シュンとした犬のような可愛い表情
ドキリとしてしまった。


「で、でも私…女の人とお付き合いした事なくて…」

「大丈夫だよぉ〜私だって初めてなんだから、ゆっくり恋人みたいな事したらいいんじゃないかな?」


キラキラした瞳で見てくるものだから
断れなくて受け入れた

その日からハンジさんとは恋人同士

正直言うとハンジさんはカッコいい、女性なのが惜しいくらいに。

私も一緒にいて自分の気持ちにも気付けた。
男とか女だとか関係無しに…




「聞いてよ名無し!リヴァイが私達の事バカップルって言うんだよ〜」


「兵長が言ってる事間違ってないじゃないですか」


「ありゃ?…そーだね!私達はバカップルって言われる程愛し合ってるんだもんね〜へっへーんだ!リヴァイ!羨ましいだろう!」



強くてカッコよくて
でも可愛い所もあって



自慢の彼女です。




fin.





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ