小ネタ会話文
□天海くんと一人っ子
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「あ、天海くん!さっき赤松さんが天海くんのこと探してたよ!」
「え、本当っすか?」
「うん。食堂の方に行ってたから、もしかしたらまだそこにいるかも」
「教えてくれてありがとうございます」
ぽんぽんっ(頭ぽんぽんされてる)
「ふぇぇっ!?」
「おっと!…すみません、つい妹にしてた癖で…。同い年の女の子に気軽にするもんじゃないっすよね」
「あ、いや、その…」
「気持ち悪かったらすみません。次からは気をつけるっす」
「え、ち、ちが…!」
「じゃあ、俺は行くんで」
「あっ!ま、待って、天海くん!」
グイッ
「どうしたんすか?」
「あ、えっと…」
「?」
「あ、あのね、私、兄弟とかいなくて…親も仕事が忙しくてあんまり家にいなかったし…だから、その、こういうのあまり慣れてなくって…」
「えっと…さっきのは本当すみませんでした。俺も癖なもんで…」
「ち、違うの!慣れてないから、どう反応したらいいか分からなくて…。でもね!嫌とかじゃなかったの!……お兄ちゃんがいたらこんな感じなのかなって思って………って、天海くん!?ど、どうして頭撫でてるの!?」
「………」
「天海くーん?」
「名字さん…」
「は、はい!」
「これからは俺のこと、お兄ちゃんと思ってもらっていいっすよ。名字さんが今まで我慢してきた分、俺が名字さんを甘やかしてあげたいっす」
「天海くん…」
「なんならお兄ちゃんって呼んでもらってもーー」
「それは丁重にお断りします」