ぐるぐる そのT
□奇妙な同居人(2)
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シカマルとの同居生活が始まって早2週間が経とうとしていた。
特に何事もなく、そして私は快適な生活を送っていた。
長期の任務に出る時も何も言われない!
毎日、次のお見合いについて考えることもない!!
普通の生活がこんなにラクだなんて…!!
シカマルも火影の補佐の仕事が増えてきたからなかなか家に戻ることは少なく、外の任務に忙しい私とはあまり顔を合わせることはなかった。
そして今日これから、久しぶりの外の中期任務の打ち合わせがある。
6代目の話によると、中忍になったばかりの忍を連れての任務になるから、入念に打ち合わせをするように言われている。
準備をして待ち合わせ場所に向かうと、私より2〜3くらい若そうな女の子と男の子の姿があった。
『ええと…ミツちゃんとハチくん、だよね?』
ハチ「はい、マホさん、よろしくお願いします」
ああ、なんだか若いってだけでキラキラして見える…可愛い…!!
『よろしく!ミツちゃんもよろしくね?』
ミツ「…私、この人と任務一緒にしたくないんですけど」
『…へ?』
ハチ「コラ、ミツ!ワガママなこと言うんじゃないよ」
ミツ「だって、私、マホセンパイのこと、嫌いですから!!」
『えっと…わ、私、初めて会ったような気がするんだけれど…何かしたかな…??』
ミツ「…なのに」
『え?』
ミツちゃんの声が小さくて聞き取れず、聞き返したところ、とんでもない言葉が発せられるのだった。
ミツ「私の方が、もっと前からシカマルセンパイのこと好きだったのに!!」