ぐるぐる その1
□酔っ払い姫たち
1ページ/4ページ
今日は久しぶりの7班、10班の合同任務が終わり、打ち上げで飲みに来ていた。
「実はさー、この任務に行く前にヒナタにプロポーズしたんだってばよ」
サク「えー!まさかアンタが一番に結婚の話が出るなんて…」
いの「いつ式挙げるの?」
ナル「まー、俺ってば簿給だからよ、来年になるかな…」
チョウ「ヒナタはいいところのお嬢さんだから、盛大にやらなきゃいけなそうだね」
「じゃあ、ナルトのお祝いも兼ねて、乾杯だな」
いの「ねえ、そんなこと言ってるアンタは、マホとどうなのよ」
「…るせ……お前だってサイとコソコソやってんじゃねーかよ」
いの「///!!!」
サク「なにそれ聞いてない!ちょっと…いーのー??!」
―私は、別に嫌だなんて思ってないから!―
マホにそう言われてから、3か月が経った。
たしかに、俺らは前よりも頻繁に食事に行ったり、任務が被ると一緒に帰ったりしている。
かと言ってマホとの間に特別な関係はなく、話をする以上の行為はしたことないし、日付が変わる前には必ず家に帰している。
いや、俺がそうしているのかもしれない。
それには理由があって……。
いの「恋って盲目よね…どうしてシカマルなのかしら」
そう。
なんで俺なんだ。
里でもダントツの美人のアイドルくノ一だぞ。
いい奴なんてもっと他にいるだろ。
そんなことを考えていると、店のドアが開き、聞き覚えのある声がした。
ナル「ヒナタの声がする…」
サイ「マホの声もするね」
二人は店員に促され、俺たちのテーブルの前を通り隣の席へ案内されたが、全く気が付いていないようだった。
というより…
サク「ねえ…あの子たち、かなり酔っ払ってない??」